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part.1 国土と人々 part.2 国土づくりの歴史 part.3 技術の歩み
国土のすがた



 わが国は南北に長大な列島であり、亜寒帯から亜熱帯に広がっている。その気候の特徴は、夏の高温多湿と冬の寒冷積雪、そしてその間を巡る四季の明確な変化である。春から秋にかけての高温が熱帯産の稲の成育にとって好適な条件となっている。
 降水量は、年間平均1,800mmで、世界平均の2倍以上であり、熱帯に匹敵する。降水量の分布は地域的な変化が大きく、3,000mm以上の多雨域は九州南部、四国南部、紀伊半島南東部、中越・北越内陸部などにみられる。一方、1,200mm以下の少雨域は北海道、東北地方太平洋側、中部地方内陸部、瀬戸内海沿岸部などにみられる。梅雨期と秋雨期に降水量が多いが、日本海側ではこの時期のほかに冬(おもに雪)にも降水量が多い。太平洋側は冬は渇水期となる。
降水量の分布と各地の年平均気温・月別降水量




 日本の国土の面積は、約3,778万haであり、その大部分は山地が占め、北海道から九州・沖縄までの山地の大部分は、緑におおわれ、森林面積は国土の3分の2に達する。その割合は、世界平均の31%を大きく上回っているが、人口1人当たりの面積でみると、世界平均の約4分の1のO.21haにすぎない。
 一方、標高100m以下の低地は、全体の28%(約1,025万ha)にすぎない。山地は起伏がはげしく、人の住める土地の面積もほぼ30%前後といわれ、ここに現在1億2,200万の人々が生活している。
 耕地は、海岸平野、内陸盆地、台地、丘陵地、谷あいに沿う山間部低地などに分布し、一部では勾配のきつい山腹の斜面までが、耕作されている。まず、水田では、傾斜100分の1未満で50ha以上まとまっているものは、北海道・東北・関東に多く、中四国・九州では少ない。畑についても同様であり、傾斜8度未満で20ha以上のまとまりをもった畑は、北海道・関東に多く、近畿・中四国では少ない。わが国全体にある耕地のほぼ半分しか、広い平担地にはない。
 また、水田は約300万haで国土の7.9%、畑は約240万haで6.4%、耕地全体でも約540万haと、国土の約14%にしかすぎない。ヨーロッパの主要国では、国土の30〜50%は耕地であり、人口1人当たりの耕地面積になおすと0.17〜0.3haである。日本と同じ島国のイギリスでも、人口1人当たりの耕地面積は0.33haであるのに対して、日本はその8分の1のわずか0.04haにすぎない。
 つまり日本は、著しく過密な人口を、小規模な耕地を集約的に利用することで支えているのである。
日本の土地利用
北アルプス白馬山麓の扇状地
北アルプス白馬山麓の扇状地
谷の出口に扇状地が開け、扇端や扇側には水田がみられるが、扇央部には原野が残り、今は別荘地が開かれている。
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