国土の基盤づくりの歴史

 わが国の国土づくりは、時代の為政者と多くの人々の力で、古代は律令制により、中世は荘園制により、近世は大名知行制により、近代は富国策のもとで、稲作を中心とする基盤づくりによってなされてきた。農地の拡張は、森林や荒地などの利用から、湖沼や浅海の干拓へと、時代とともに変化した。さらに農地の開発は、治水や道路や都市の発展とも密接に関連をもちながら進められた。