土地を拓く

 生活の舞台である国土は、歴史上に現れない多くの人々によってつくられてきた。人々は地形の変化に、国引きなどの神話を生み、また自然や地形を生かし、居住地や農地に利用してきた。農地への営みは、利用しやすい湿地(弥生水田)や焼畑にはじまり、しだいに谷地田・棚田・段畑などに展開されるようになった。これらの土地は、時代とともに改良され現在にも受けつがれている。