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中四国エリア
戦後の国営事業









 

 

 

 


1. はじめに

位置図

 本地区は、愛媛県の中央北部から東北部に位置する道前平野地区(西条市)と道後平野地区(松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町)からなり、両地区とも、平均気温約16℃、年平均降水量約1,300mmと四季を通じて温暖で降雨の少ない瀬戸内式気候である。
 道前平野地区(西条市)は、高縄山系の東側裾野付近を中心に拡がる道前平野がその中心であり、二級河川中山川が平野中央を貫流し、東で瀬戸内海(燧灘)に注いでいる。
 道後平野地区(松山市他2市、2町)は、高縄山系に端を発した一級河川重信川の流域に広がる松山平野を中央にして、北西で瀬戸内海(伊予灘)に面し、地区南側では道前平野地区と同様に石鎚山系の山々に面している。
 本地域の就業人口は約33万人、その内農業に従事する人口は約17,000人である。また、農家戸数約17,600戸、1戸当たりの平均農用地面積は0.7ha(水田0.5ha、果樹園0.2ha)、と規模は小さいが、専業農家、第1種兼業農家の占める割合は約19%、11%と専業農家の占める割合が高い。

数値の出典:気象庁統計資料(1971〜2000)、H12国勢調査

参考:合併市町村一覧

新市町名

関係市町村

合併期日

西条市

西条市、東予市、周桑郡小松町、周桑郡丹原町

2004年11月1日

松山市

松山市、北条市、温泉郡中島町

2005年1月1日

東温市

温泉郡重信町、温泉郡川内町

2004年9月21日

伊予市

伊予市、伊予郡中山町、伊予郡双海町

2005年4月1日

砥部町

伊予郡砥部町、伊予郡広田村

2005年1月1日

2. 地域農業の概要

 道前平野地区の農業は、温暖な気候と肥沃な土壌条件を生かした平地水田農業である。主な農産物は、米、麦、野菜(いちご、トマト、ほうれん草、きゅうり等)、果樹(かき、温州みかん、いよかん等)、畜産(養鶏)等である。 特に、県内農業粗生産額の約20%、40数%を占める米、麦類及び10数%を占める野菜類の生産が多い。
 道後平野地区の農業は、道前平野地区同様に温暖な気候とそれに加えて県内最大の市場への近さを生かした果樹(柑橘)、野菜、米麦、花きなどの都市近郊型農業が主体である。
特に果樹は、瀬戸内の温暖な気候を生かして全国有数の柑橘産地を形成しており、いよかん(生産量日本一)、温州みかんが中心である。
 下図に道前平野、道後平野について、水田及び樹園地の作物別作付面積比率を示す。

出典:愛媛県農林水産統計年報(2003〜2004)

水田及び樹園地の作物別作付面積比

営農状況(水稲)

営農状況(裸麦)

営農状況(レタス)

営農状況(たまねぎ)

営農状況(温州みかん)

営農状況(いよかん)

3.当初事業前の農業用水事情

 道前道後の両平野は昔から穀倉地帯であったが、米の生産のため、かんがい用水確保に多大な苦労をしてきた。谷川・河川の表流水、伏流水のほか安定的な灌漑用水を確保するために、江戸時代中期ころから数多くのため池が築造され、現在も利用されている。これら多くのため池など水源・取水施設は水を確保するために腐心してきた先人たちの遺産であり、この地域でかんがい用水を確保することがいかに困難であったかの証でもある。ここでは、先人の残されたかんがい施設(遺構)とかんがい用水を取巻く社会状況(水争いとその解決)について述べる。

(1)この地の遺構

菖蒲堰

1)菖蒲堰
 菖蒲堰は東温市(旧重信町)山之内大畑、重信川の水が伏流を開始しようとする横河原扇状地の扇頂部に位置する。現在では、コンクリート堰に統合されているが、古くは上堰と下堰からなり、構造は「そだ堰」で中世から近代までこの仕様は慣行として守られていた。堰の構造を「そだ堰」としたのは、菖蒲堰より下流に位置する村々でも取水できる様にある程度漏れる工夫をしたためで、土の付着した草や土砂を使用してはならない取り決めがあった。(出典:菖蒲堰(重信町誌))

へき巌透水路

2)へき巌透水路
 西条市(旧丹原町)来見の道前渓左岸に連なる岩盤を切り開いて中山川の水を導水するために造った用水路がへき巌透水路である。
 安永9年(1780年)、時の来見村の庄屋 越智喜三左衛門が私財を投じ、人力でノミを使い岩を削り、9ヶ年の歳月を費やし、寛政元年(1789年)、ついに長さ12間の井堰と20間の随道、76間の岩石掘割水路を完成させたと伝えられる。その後、子孫の越智茂登太により、明治19年、さらに大正2年の大改修を経て美田30町歩を潤す水路が完成した。 (出典:へき巌透水路・大番落(田野村誌ほか))

(2)水争いとその解決策

 道前道後の両平野は、昔から穀倉地帯であり、米の生産のために水は不可欠であり、この地域にとって水は欠くべからざる基本的資産であった。
 江戸時代になると各領主は新田開発に力を入れたが、それは旧田と新田、河川の上流と下流との間で取水をめぐっての争い、水騒動をたびたび引き起こすこととなった。
 そこで、争い合う村々の間での話し合いの産物として、取水の順位や方法が取り決められ、これらの申し合わせが守られるようになると、その習慣が水利慣行となった。水が高いところから低いところへ流れるという自然の法則に従い、上流優先、古田優先の原則ができあがっていったのである。

菖蒲堰

1)大番落・小番落(釜之口井堰をめぐる取り決め)
 釜之口井堰は、約1,500〜1,600年前の弥生時代後期にはすでに存在していたと文献に記されている中山川左岸約600町歩をかんがいする道前平野の井堰である。
 釜之口井堰の分水については、元禄5年(1692年)頃、代官矢野五郎右衛門のもと、それまで度々起こっていた水争いをなくすため、各村々の間で協議を重ね「大番落」が取り決められた。大番落は、取水のための諸準備から開始時期・分水方法・井堰番改役など細部にわたっている。
 その後、大番落の取決めで永く紛争もなく過ぎたが、弘化3年(1846年)の田植期は釜之口の井堰で取水した用水路の末端で用水不足となり、関係村で申し合わせた結果「小番落」が取り決められた。
 時は移り、昭和20年代の末に釜之口井堰とそれに続く用水路はコンクリートで改修され、取水時間も「日の入りから日の出まで」の旧慣行が「午後6時から午前6時まで」と改められた。(出典:へき巌透水路・大番落(田野村誌ほか))

古樋井手

2)窪田兵右衛門(水争いが招いた悲劇)
 伊予郡砥部町麻生には、重信川より水を引き入れる「古樋井手」という水路があり、上麻生村と下麻生村(現砥部町)の水田の水源になっていた。この水路と平行して同じく重信川の下流側で水を引いている「一の井手」というもうひとつの水路がある。この井手掛りは上野村をはじめとする5ヶ村(現伊予市、松前町)の水田であった。
 両水路の交差は、古樋井手が一の井手の上に筧をわたし、水をとおさなければならないようになっていた。
 明治8年(1771年)の夏は、大干ばつで一の井手掛り古樋井手及び一の井手の田は乾き、枯死する稲が日増しに多くなり、5ヶ村の総代は上麻生・下麻生の両村に出向いて水を分けてほしいと懇願したが、冷たくあしらわれた。
 同年6月8日、しびれを切らした5ヶ村の農民は、気持ちを抑えきれず、約700人が束になって古樋井手に殺到、筧を破壊するばかりかその土台まで引き落としてしまった。
 麻生側はこの暴挙に激怒し、屈強な農民200余人が身を固め矢取川の東土手に押し寄せた。そこで、矢取川の下手に陣取る5ヶ村の農民と睨み合いとなり、三日後の早朝、ついに大乱闘となった。この乱闘で5ヶ村側に死人2人も出たため、幕府の公裁を仰ぐことになった。
 裁判は備中倉敷で、足掛け4年にわたって行われたが、加害者は特定できず、人々は長引く取調べに疲れ果てていた。組頭である窪田兵右衛門は他の多くの農民を救うため、自ら首謀者であると名乗り出「如月のあはれ尋ねよ法の道」の辞世の句を残し、潔く無実の罪に服した。(出典:窪田兵衛門・赤坂泉(伊豫郡善行録ほか))

赤坂泉

3)赤坂泉
 義人窪田兵右衛門が処刑された安永3年(1774年)阿部万左衛門は領主より、赤坂泉及び一の井手の開削工事の世話係を申し付けられた。万左衛門は、難工事であるにもかかわらず、全力を傾注して10ヶ年の歳月をかけ工事を完成させた。
 赤坂泉が掘られたことで一の井手の水量は安定し、この地域の干害と水争いはなくなった。
(出典:窪田兵衛門・赤坂泉(伊豫郡善行録ほか))

4.当初事業の概要

(1)当初事業のあらまし

 中山川流域に発達した道前平野と重信川流域に発達した道後平野は、瀬戸内海に面し瀬戸内式気候特有の温暖で年間1,300mmほどの雨の少ない地域であるため、古来より水不足に悩まされ、先人たちは多くのため池を築くなど、涙ぐましい努力を重ねてきたが、水不足は否めず、干ばつの度に水争いを繰り返してきた。
 昭和20年代に入り、戦後の食糧難が続く中、恒久的な用水対策が強く熱望され、道前側、道後側の関係者が一体となり、昭和32年度に国営農業水利事業に着手した。昭和42年度に完了したこの国営道前道後平野農業水利事業(以下、当初事業)で、仁淀川水系に築造された総貯水量2,830万立方メートルの面河ダムをはじめ、総延長約80kmに及ぶ幹線水路や取水堰、調整池など各種の農業水利施設が整備され、安定的な農業用水の確保によって道前道後平野は県下最大の農業地帯へと発展した。また、この事業は愛媛県の行う水力発電と工業用水との共同事業として実施され、地域の総合的な発展の基盤を支えている。

(2)事業経過

事業経過表

年度

事項

昭和27年度

道前道後平野農業水利事業計画概要発表(愛媛県)

昭和32年度

事業の着工

昭和35年度

高知県よりの分水調印、面河ダム着工

昭和38年度

面河ダム完成

昭和42年度

事業完了

国営事業に付帯する県営事業は、道前地区が昭和39年度に、道後地区が 昭和38年度にそれぞれ着工し、昭和44年度に完了した。

(3)施設概要

施設概要

区分

施設内容

共同施設

承水施設

面河第一承水堰など11ヶ所

承 水 路

総延長8.5km(内、隧道8.3km)

ダム

面河ダム 総貯水量28,300千m3、有効貯水量26,800千m3

放水導水施設

放水導水路    総延長 18.3km
北部幹線用水路 延長 12.7km
千原取水塔

農業専用施設

道前平野

中山川取水堰、道前幹線用水路
道前左岸幹線水路、道前右岸幹線用水路
総延長 26.6km

道後平野

道後北部幹線用水路、横谷調整池
道後南部幹線用水路、道後南部赤坂線、通谷調整池
総延長 26.7km

総延長 53.3km

5.新規事業の必要性

 当初事業の完了後、面河ダムなどの発電・工水・農水の共同施設については愛媛県公営企業管理局、農業専用施設については水土里(みどり)ネット(土地改良区)が施設の運用・維持管理を行ってきたが、完成後20年以上が経過して施設の老朽化が進み、漏水等が発生してきたため、これらの箇所の補修、更新やゲート等操作施設の近代化を行う必要が生じた。また、社会・農業情勢の変化によって水利用の形態が変化し、新たな水需要への対応が必要となってきた。
 このため、平成元年度から国営道前道後平野農業水利事業に着手し、面河ダムを始めとする当初事業で整備された施設の改修を行うとともに、東温市(旧重信町)に佐古(さこ)ダム、西条市(旧丹原町)に志河川(しこがわ)ダムを新規に建設して、面河ダムからの水が来ない10月上旬から6月上旬にかけての水田裏作期間の用水を確保することによって、都市近郊の立地条件を活かした消費者ニーズに対応した付加価値の高い作物生産を可能とし、地域農業の更なる発展のために貢献しようとしている。

6.事業の目的

 本事業はこのような状況を受け、松山市他3市2町の水田8,325ha、樹園地1,993ha、計10,318haの受益地に対し、当初事業で造成された面河ダムや幹線用水路、取水施設等の老朽化した施設を改修し、従前の機能を確保するとともに、水管理施設等の近代化を図り、さらに、中山川水系志河川に志河川ダム、重信川水系佐川川に佐古ダムを新設し、冬期用水を確保するとともに、新規受益地区のかんがい用水を確保し、農業用水の安定的な供給を図る。併せて関連事業により、用水路等の新設・改修を行い、農業経営の合理化と安定化を図ることを目的とする。
 当初事業で造成された既設水利施設の改修を行う事業を一期事業、新規水源開発及び志河川幹線水路の新設を行う事業を二期事業と称す。

事業区分別事業内容

事業区分

事業概要

事業内容

一期事業

既存送水施設の改修及び
           管理施設の近代化

既設水利施設の改修

二期事業

新規水源開発及び
              送水施設の新設

志河川ダム、佐古ダムの新設
志河川幹線水路の新設

7.事業概要

(1)事業種別

国営かんがい排水事業

 

 

 

(2)地区名

道前道後平野地区

 

 

 

(3)受益面積

10,318ha

 

 

 

(4)事業費

 

 

 

 

 

 

 

国営51,200百万円都道府県営1,965百万円

 

 

※平成22年度決済見込額で記載

(5)期間

 

調査・計画

昭和59年度

昭和61年度

 

 

全体実施設計

昭和62年度

昭和63年度

 

 

工事期間

平成元年度

平成22年度

 

 

機能監視期間

平成23年度

平成25年度

(6)主要工事

 

 

 

 

 

1)改修工事(一期事業)

主要工事(一期事業)

整備すべき施設

整備計画

ダム(面河ダム)

・取水設備等の更新

取水堰(中山川取水堰、千原取水塔)

・承水堰の改修
・情報伝達及び施設制御装置の設置(水位・ゲート開度等)

調整池

・通谷調整池、横谷調整池、新池調整池の整備

幹線水路

・老朽石綿パイプ、PC管をDCIP管に取替え
・漏水サイホンの布設替え・流量計の取替え
・安全施設の設置(フェンス等)
・不等沈下箇所の改修

水管理施設

・主要施設に情報伝達装置の設置
・手動式を電動化(取水工、分水工、土砂吐)

2)新設工事(二期事業)

主要工事(二期事業)志河川ダム

位置

西条市丹原町志川

堤 頂 幅

4.0m

河川

2級河川中山川水系志河川

堤頂標高

EL.138.2m

基礎地盤

三波川変成岩類、緑色片岩

流域面積

17.2km2

ダム形式

重力式コンクリートダム

満水面積

0.086km2

堤高

48.2m

総貯水量

1,300千m3

堤長

117.0m

有効貯水量

955千m3

堤 体 積

76千m3

施設区分

農業用水専用施設、新設

主要工事(二期事業)佐古ダム

位置

東温市下林

堤頂幅

4.0m

河川

1級河川 重信川水系佐川川

堤頂標高

EL.147.0m

基礎地盤

和泉層群砂岩頁岩互層

流域面積

4.1km2

ダム形式

重力式コンクリートダム

満水面積

0.10km2

堤高

31.0m

総貯水量

1,110千m3

堤長

210.0m

有効貯水量

1,020千m3

堤 体 積

63千m3

施設区分

農業用水専用施設、新設

有効貯水量には旧佐古池の容量300千m3を含む

主要工事(二期事業)用水路

項目名称

総延長
(km)

新設延長(km)

構造

勾配

主要構造物

備考

総延長

開渠

その他

志河川
幹線水路

2.2

2.2

0

2.2

管水路

1/131〜
1/322

水管橋
2箇所

新設

(7)主要工事の施工経緯

主要工事の施工経緯

年度

事項

備考

昭和60〜61年度

道前道後平野農業水利事業調査・計画

 

昭和62〜63年度

国営かんがい排水事業全体実施設計

 

平成元年度

一期事業の着工

 

平成3年度

二期事業の着工

 

平成8年度

佐古ダム着工

 

平成10年度

第1回変更事業計画確定

 

平成11年度

再評価実施

 

平成12年度

佐古ダム完成

 

平成16年度

再評価実施志河川ダム着工

 

平成18年度

一期事業の完了第2回変更事業計画確定

 

平成22年度

志河川ダム完成

 

平成23〜25年度

施設機能監視期間二期事業の完了

 

8.主要工事等の変更内容

(1)受益面積

受益面積

(単位:ha)

地区

市町村名


市町村名

当初計画
(平成2年9月)

第1回変更計画
(平成11年3月)

第2回変更計画
(平成19年1月)

道前

西条市

旧西条市

410

60

470

400

60

460

392

57

449

旧東予市

1,820

80

1,900

1,700

70

1,770

1,675

73

1,748

旧小松町

540

160

700

480

130

610

480

125

605

旧丹原町

1,030

350

1,380

990

340

1,330

990

331

1,321

小計

3,800

650

4,450

3,570

600

4,170

3,537

586

4,123

道後

松山市

松山市

2,430

750

3,180

2,140

1,080

3,220

1,908

720

2,628

伊予市

旧伊予市

860

280

1,140

830

220

1,050

798

218

1,016

東温市

旧重信町

760

160

920

720

160

880

692

155

847

旧川内町

400

10

410

360

0

360

342

4

346

松前町

松前町

1,090

0

1,090

1,020

0

1,020

974

0

974

砥部町

砥部町

100

330

430

80

310

390

74

310

384

小計

5,640

1,530

7,170

5,150

1,770

6,920

4,788

1,407

6,195

合計

9,440

2,180

11,620

8,720

2,370

11,090

8,325

1,993

10,318

事業目的別受益面積

                                                                                                                 (単位:ha)

事業目的

当初計画

第1回変更計画

第2回変更計画

用水改良

9,440

2,180

11,620

8,720

2,020

10,740

8,325

1,993

10,318

畑地かんがい

 

350

350

合計

9,440

2,180

11,620

8,720

2,370

11,090

8,325

1,993

10,318

(2)主要工事計画

1)ダム

主要工事計画(ダム)

項目

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考

面河ダム

基礎地盤地質:結晶片岩

 

 

 

Ve=27,300千m3

変更なし

施設改修
指定工事

重力式コンクリートダム

 

堤高H=73.5m、堤長L=159.0m

堤体積 V=190千m3

総貯水量 V=28,300千m3

有効貯水量
Ve=26,800千m3

志河川ダム

基礎地盤地質:和泉層群

 

緑色黒色片岩

新設

重力式コンクリート

 

 

 

堤高H=50.8m、
堤長L=127.0m

堤高H=49.7m
堤長L=117m

堤高H=48.2m
堤長L=117.0m

堤体積 V=72千m3

堤体積V=64千m3

堤体積V=60千m3

総貯水量 V=1,200千m3

 

総貯水量V=1,300千m3

有効貯水量 Ve=900千m3

 

有効貯水量
Ve=960千m3

佐古ダム

基礎地盤地質:和泉層群

 

 

新設

中心遮水型ロックフィルダム

重力式コンクリート

 

 

堤高H=37.7m
堤長L=219.0m

堤高H=31.0m
堤頂L=210.0m

 

堤体積 V=327千m3

堤体積
V=63千m3

 

総貯水量 V=1,100千m3

 

貯水量
V=1,110千m3

有効貯水量
Ve=1,000千m3

 

有効貯水量
Ve=1,020千m3

2)頭首工

主要工事計画(頭首工)

項目

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考

中山川
取水堰

型式 重力式コンクリート堰堤

変更なし

土砂吐水門
 5.0m×3.1m×1門

施設改修
指定工事

堤高 H=10.3m

堤長 固定部 L=27.0m

堤長 可動部 L=6.50m

取水量 Q=5.37m3/s

取水水門 3.1m×1.5m×1門

土砂吐水門
5.0m×3.0m×1門

取水暗渠 L=20.7m

取入水路 L=14.0m

3)取水塔

主要工事計画(取水塔)

項目

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考





型式:鉄筋コンクリート取水塔

変更なし

変更なし

施設改修

塔長:L=14.4m
塔内径:D=1.1m

塔長:L=18.5m

塔長:L=12.9m
塔内径:D=2.8m

指定工事

取水位
EL210.0〜202.0m

 

 

 

取水量3.45m3/s(1.29m3/s)

 

 

( )は工水で外数

流量調節門扉
1.3m×1.5m×1門

 

流量調節門扉
1.2m×1.35m×1門

 

非常用門扉
1.1m×1.5m×1門

 

上部取水ゲート
1.1m×1.1m×1門

 

 

 

下部取水ゲート
1.20m×1.35m×1門

 

スクリーン整備
網場設置



 

4)揚水機

主要工事計画(揚水機)

項目

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考

中山川ダム
揚水機場

揚水量 Q=0.36m3/s
全揚程 H=114.0m、実揚程 H’=67.5m
揚水機 渦巻型 φ300o×2台
原動機 電動機 360kw×2台

廃止

 

横谷調整池
揚水機場

揚水量 Q=0.23m3/s
全揚程 H=135.5m、実揚程 H’=106.3m
揚水機 渦巻型 φ250o×2台
原動機 電動機 280kw×2台

廃止

 

5)用水路

主要工事計画(用水路)

項目

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考

道前
幹線用水路

通水量 5.37m3/s
延長 L=0.3km
コンクリート三面張

通水量 5.37m3/s
延長 L=0.7km
コンクリート三面張

通水量 5.37m3/s
延長 L=1.0km
コンクリート三面張

施設改修
指定工事

道前左岸
幹線用水路

通水量 2.81m3/s
延長 L=1.1km
管水路

通水量 3.80m3/s
延長 L=5.6km
管水路

通水量 3.31m3/s
延長 L=4.8km
管水路

施設改修
指定工事

道前右岸
幹線用水路

通水量 1.17m3/s
延長 L=3.4km
管水路

通水量 1.00m3/s
延長 L=3.6km
管水路

通水量 1.19m3/s
延長 L=3.3km
管水路

施設改修
指定工事

道後導水路

通水量 3.41m3/s(1.29)

通水量 3.45m3/s(1.29)
延長 L=5.4km
隧道

通水量 3.45m3/s(1.29)
延長 L=2.2km
隧道

施設改修
指定工事

道後北部
幹線用水路

通水量 2.03m3/s(1.29)
延長 L=1.7km
管水路

通水量 2.10m3/s(1.29)
延長 L=8.9km
管水路

通水量 2.06m3/s(1.29)
延長 L=3.6km
管水路

施設改修
指定工事

道後南部
幹線用水路

通水量 1.63m3/s
延長 L=6.6km
管水路

通水量 1.62m3/s
延長 L=7.9km
管水路

通水量 1.63m3/s
延長 L=6.5km
管水路

施設改修
指定工事

道後南部
赤坂線

通水量 1.18m3/s
延長 L=1.6km
管水路

通水量 1.55m3/s
延長 L=2.7km
管水路

通水量 1.35m3/s
延長 L=2.4km
管水路

施設改修
指定工事

中山川ダム
導水路

通水量 0.36m3/s
延長 L=3.7km
管水路

廃止

 

道後北部
興居島線

通水量 0.23m3/s
延長 L=23.0km
管水路

廃止

 

志河川
幹線水路

通水量 0.33m3/s
延長 L=1.7km
管水路

通水量 0.40m3/s
延長 L=1.7km
管水路

通水量 0.42m3/s
延長 L=2.1km
管水路

新設


(水路延長)

L=16.4km

L=63.2km

L=25.9km

 

( )は工水で外数

(3)事業費

単位:百万円

区分

当初計画

第1回変更

第2回変更

備考

指定工事

 

 

 

 

第一種工事

4,224

17,700

17,750

 

第二種工事

1,943

 

指定工事以外

 

 

 

 

第一種工事

11,823

34,800

31,601

 

第二種工事

300

1,249

 

17,990

52,800

50,600

 

9.用水系統

計画用水計画概略図のとおり。

道前道後平野地区 用水計画概略図

10.環境配慮計画

 本事業においては、以下に示す「環境配慮基本方針」を定め環境に配慮した事業を実施した。

(1)環境配慮基本方針

1)自然と共生する事業の実施
 道前・道後平野と水源地域には豊かな自然環境、また生活圏に近い所では湧水泉、ため池、重信川や中山川などの水辺環境が存在する。
 本事業では、当初事業(昭和32〜42年)により造成された農業水利施設の改修事業と、新たな水源開発事業という、当事業の二つの大きな柱となる事業の特性に応じて、これらの自然と共生する田園環境の創造に資する事業に取り組むとともに、道前道後平野農業水利事業がその水源及び受益地にもたらす意義について地域に理解されるよう取り組む。
2)環境配慮について職員で考える
 事業所職員全体の環境配慮に対する意識の底上げを図るため、環境との調和に配慮した新工法等の学習、自然保全活動への積極的な参加、及び生態系保全に関する学習活動を実施する。
3)環境配慮の5原則に基づき、生物種や生態系の保全に努力する
 地域住民の意見を反映し、創意工夫による新たな設計の考え方、技術・工法を取り入れ、『環境配慮の5原則(回避、最小化、修正、影響の軽減/除去、代償)』に基づき、生物種や生態系の保全に努力する。

(2)志河川ダム関連工事の取組み紹介

1)水質保全・生態系・景観への配慮 志河川ダム建設工事の実施にあたっては、生物の生育・生息状況のモニタリングを行うとともに、環境に対する工事の影響を抑え、自然との調和に配慮しました。
【 志河川ダムの周辺で確認された生物の一部 】

アマゴ

ニホンリス

ニホンヒキガエル

オオタカ

上:工事で削った山は、この地域にある植物(ネズミモチ、ヤマハギ、メドハギ、コマツナギ、ヨモギなど)を植えて緑に戻しました。
下:ダム下流に地元住人による植樹が行われ、その後も環境保全の一環として、草刈り等が実施されています。

2)コウモリ類の保全の取組みを紹介

@ねぐらの構造

A保全効果の検証@(坑内環境)
坑内環境は、暗幕の設置によって「照度の抑制」と「温度の安定化」を実現しました。トンネル坑口から30m以上奥は、照度が0.1ルクス以下、温度の日変動が0.5℃以下と極めて均一な環境となり、生息に適した環境が整いました。

B保全効果の検証A(飛来状況)

11.改修(一期)工事の概要

 昭和42年に完成した道前道後平野農業水利事業は、従来の干害を一掃し農業経営の合理化、農業生産の向上に大きく貢献してきた。しかしながら、施設の老朽化による安全性の低下、管理施設の旧式化、老朽化等種々の問題が生じており、新しい水需要への対応と施設整備の必要性が高まってきた。
 老朽化、旧式化した水利施設、水管理施設を総合的に整備し、用水管理の合理化、省力化を図り、今後の地域農業の改善及び農業の生産性の向上に資するものである。

面河ダム流域全景

中山川取水堰

改修(一期)工事

整備すべき施設

整備計画

ダム(面河ダム)

・取水設備等の更新

取水堰
(中山川取水堰、千原取水塔)

・承水堰の改修
・情報伝達及び施設制御装置の設置(水位・ゲート開度等)

調整池

・通谷調整池、横谷調整池、新池調整池の整備

幹線水路

・老朽石綿パイプ、PC管をDCIP管に取替え
・漏水サイホンの布設替え・流量計の取替え
・安全施設の設置(フェンス等)
・不等沈下箇所の改修

水管理施設

・主要施設に情報伝達装置の設置
・手動式を電動化(取水工、分水工、土砂吐)

(1)機能診断基準

 昭和32年度から昭和42年度にかけて旧国営道前道後平野農業水利事業で造成された面河ダム、取水施設及び幹線用水路等の各施設・設備を改修するにあたっては、以下に示す工種の機能診断基準を基に改修の要否、改修のレベルを設定し、それに合わせて設計・施工するものである。

1)サイホン施設
 平成元年度策定した「道前道後平野農業水利事業 サイホン設計指針(案)」に準じる。改修の要否・判定を行うための改修診断フロー及び、診断項目、内容を示す改修診断シートを付図から抜粋し図11.1、表11.1に示す。

図11.1 サイホン改修診断フロー

表11.1 施設の改修診断シート

2)開水路、暗渠施設
 改修にあたっては、平成13年度策定した「道前道後平野農業水利事業 開水路・暗渠・隧道の補修指針(案)」付図に示される改修診断フローに準じる。改修診断フロー及び、診断項目、内容を付図から抜粋し、図11.2、表11.2に示す。
 補修にあたっては、同基準に準じる。開水路・暗渠のひび割れ補修工法選定フローを図11.3に示す。

図11.2 開水路・暗渠の診断フロー

表11.2 開水路・暗渠施設 改修診断シート

図11.3 開水路・暗渠のひびわれ補修工法選定フロー

3)施設機械設備
 施設機械設備の改修にあたっては、平成6年度策定した「施設機械設備整備基準(その2)」に準じる。診断フローを図11.4に示す。施設ごとに事前調査、問診調査及び現地調査を実施し、その結果から改修の要否、改修のレベルを判定する。

図11.4 施設機械設備の診断フロー

2)面河ダム・承水路の支障の概要と改修内容

 面河ダム及び承水施設の土木施設、機械施設について診断調査を行い、その調査結果を先に示した基準により、改修・更新、部分改修、補修等に区分している。
 面河ダム及び承水施設の支障の概要(改修の必要性)と改修内容は次のとおりである。

面河ダム及び承水施設についての支障の概要(改修の必要性)と改修内容

施設名

障害の概要

改修概要

 

面河ダム

1.管理用道路

・法面崩壊や未舗装のため、通行が困難である。

・左岸管理用道路B=2.0m〜3.0m
アスファルト舗装 L=3,292.7m

 

2.取水施設
3.余水吐施設
4.非常放流設備
5.予備発電装置

・経年変化による故障、損耗による耐力不足、基準の不適合等
・故障時、既設の取替部品がない。

取水施設 更新
・取水塔操作室
・表面取水門扉及びスクリーン
・操作架台
・予備ゲート及びスクリーン
・制水門扉
余水吐施設 更新
・余水吐門扉
・余水吐施設操作室
非常放流施設
・制水門扉バースクリーン
予備発電装置 更新
・屋内型キュウビクル型(80KVA相当)

 

1棟
1式
1式
1式
1門

1門
1棟

1式

 

6.水管理制御施設
(警報設備、操作盤、気象観測設備、堤体内埋設計器他)

・警報の吹鳴が管理所で確認できない。警報局付近が停電時は吹鳴しない。
・ダム放流時、下流河川の水位状況の把握ができない。
・各承水堰の遠方操作確認、下流警報施設への確認項目がない。
・設備の旧式・老朽化
・埋設計器及びスイッチボックスが湿気等の原因により、腐食している。

水管理制御施設 改良
・親局(面河ダム管理事務所)
・子局(面河第1承水堰、面河第2承水堰、坂瀬川承水堰、妙谷川承水堰)
・電気通信設備
・TM・警報監視制御装置
・有線観測警報設備
・移動無線設備
・水位局設備
・警報設備
・堤体埋設観測設備

 

 

1式
1式
1式
1式
1ヶ所
9ヶ所
1式

 

7.係船設備

・ダム水位がEL659.0以下に低下すると巡視艇の昇降ができない。

・係船設備(台車、操作装置、付帯設備、操作設備等)の改良

 

 

8.監査廊内設備

・階段が急、天井部の照明では足元が見えない。

・照明器具の取付位置変更及び手摺設置

施工年度:H3〜H16

 

面河第1
承水堰

機械設備
・土砂吐門扉
・取入門扉
・スクリーン
・サンドボックス
土砂吐門扉

水管理設備
その他

 

・経年変化による損耗、腐食による耐力不足及び基準の不適合
・目詰まりによる無効越流の発生
・洪水時、現地での手動操作が危険
・操作状況が管理所から確認できない。

 

・土砂吐門扉(鋼製ローラーゲート)
・取入門扉(鋼製ローラーゲート)
・スクリーン
・サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スラードゲート)
・CCTV、子局設備
・電気設備
・操作室建替

  • 管理橋(鋼製単純プレートガータ橋)、L=22.35m、B=1.00m

施工年度:H9〜H11

 

1門
1門
1式

1門
1式
1式
1棟

 

面河第2
承水堰

機械設備
・土砂吐門扉
・取入門扉
・スクリーン
・サンドボックス
土砂吐門扉

水管理設備
その他

 

・経年変化による損耗、腐食による耐力不足及び基準の不適合
・目詰まりによる無効越流の発生
・洪水時、現地での手動操作が危険
・操作状況が管理所から確認できない。

 

・土砂吐門扉(鋼製ローラーゲート)
・取入門扉(鋼製ローラーゲート)
・スクリーン
・サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スラードゲート)
・CCTV、孫局設備
・電気設備

施工年度:H9〜H11

 

1門
1門
1式

1門
1式
1式

 

 

施設名

障害の概要

改修概要

 

坂瀬川
承水堰

機械設備
・土砂吐門扉
・取入門扉
・スクリーン
・サンドボックス
土砂吐門扉
水管理設備
管理道路

 

承水路

 

・経年変化による損耗、腐食による耐力不足及び基準の不適合
・目詰まりによる無効越流の発生
・洪水時、現地での手動操作が危険
・操作状況が管理所から確認できない
・急勾配のため徒歩のみの通行、堰の昇降がタラップのため危険
・漏水、ひび割れ

・土砂吐門扉(鋼製ローラーゲート)
・取入門扉(鋼製ローラーゲート)
・スクリーン
・サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スラードゲート)
・電気設備
・水路橋サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スライドゲート)
・CCTV、子局設備
・管理用歩廊、階段の設置
・目地、ひび割れ補修

 

施工年度:H9〜H11

1門
1門
1式

1門
1式

1門
1式
1式
1式

妙谷川
承水堰

機械設備
・土砂吐門扉
・取入門扉
・スクリーン
・サンドボックス
土砂吐門扉

 

水管理設備
操作室

 

・経年変化による損耗、腐食による耐力不足及び基準の不適合
・目詰まりによる無効越流の発生
・洪水時、現地での手動操作が危険
・操作状況が管理所から確認できない

・土砂吐門扉(鋼製ローラーゲート)
・取入門扉(鋼製ローラーゲート)
・スクリーン
・サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スラードゲート)
・電気設備
・水路橋サンドボックス土砂吐門扉
(鋼製スライドゲート)
・CCTV、子局設備
・操作室建替

施工年度:H7、H11

1門
1門
1式

1門
1式

1門
1式
1棟

キジヤ谷
小承水路

土砂吐門扉

・経年変化による損耗、腐食による耐力不足及び基準への不適合

・土砂吐門扉
(鋼製スライドゲート)取替

施工年度:H14

 

1門

ヒグラシ谷
小承水路

管理道路

・未設置、危険個所が多い

・管理用道路(B=1.00m)設置

施工年度:H14

 

ジョーゴ谷小承水路

承水路、
取水施設

・老朽化、流出土砂による埋設・破損

・暗渠工VUφ125
・小承水路更新L=39.8m

施工年度:H14

 

ナノ谷
小承水堰

承水路

・老朽化

・呑口角落とし、バルブの更新

 施工年度:H14

 

猿飛谷
小承水路

承水路

・老朽化

・呑口人孔、吐口の改修

施工年度:H14

 

(3)千原取水塔の支障の概要と改修内容

 千原取水塔は面河ダムから第3発電所の逆調整池に放流された用水を道後導水路トンネルに送水するための取水施設である。既設取水塔は、既導水路の上流部に発生した亀裂により既設位置で取水ができない状況にあるため、既設位置より、約100m上流で堆砂位がEL.202m以下となるような位置に新規に計画する。
 施設の改修は平成16年度に実施した。

1)取水設備の形式
 取水設備の形式は、周辺環境との調和に問題がなく、施工性、経済性に優れる独立塔とする。 図11.5に千原取水塔の平面図、側面図を示す。

図11.5 千原取水塔 位置図・平面図・側面図

2)ゲート形式
 ゲート形式はライフサイクルコストを考慮し、ステンレス製ローラーゲートとする。  なお、スライドゲートは、扉体は安価であるが、開閉器が高くなるので全体的にはローラーゲートが経済的である。

3)構造及び規格
 千原取水塔の構造及び規格は図11.6のとおりである。

11.6  千原取水塔 構造及び規格

(4)幹線水路の支障の概要と改修内容

 逆調整池から道前道後平野の受益地に配水するための幹線用水路路線図は図11.7〜8、工種別内訳延長は表11.3のとおりである。

表11.3 幹線用水路 工種別内訳表

路線名

路線延長
(m)

工種別内訳(m)

トンネル

サイホン

暗渠

開渠

道前幹線用水路

999

0

0

0

999

道前左岸幹線用水路

14,341

5,822

1,692

2,757

4,070

道前右岸幹線用水路

11,277

6,007

3,062

1,717

491

割合
小計

100%
26,617

45%
11,829

18%
4,754

17%
4,474

20%
5,560

道後導水路

5,398

5,067

0

92

239

道後北部幹線用水路

16,240

10,805

2,606

761

2,068

道後南部幹線用水路

18,983

12,205

6,608

163

7

道後南部赤坂線

4,141

736

1,311

889

1,205

割合
小計

100%
44,762

64%
28,813

24%
10,525

4%
1,905

8%
3,519

割合
合計

100%
71,379

57%
40,642

21%
15,279

9%
6,379

13%
9,079

図11.7 改修前の水路全景

図11.8 改修後の水路全景

1)開水路の障害の概要
 背面土圧により開水路側壁の転倒が認められるヶ所、コンクリート表面(側壁及びインバート部)に磨耗が認められるヶ所、不等沈下による水路継手部の不整合、底面に吸出しが認められるヶ所等がある。また、降雨時外部から土砂、ごみ等が流入し、通水に支障がある。

2)サイホン工の阻害の概要
 現況サイホンは、RC、PC、SP、石綿管等により施工されているが、多くのサイホンにおいて不等沈下による亀裂の発生、ジョイント部の疲労による漏水等の事故歴がある。

漏水原因の推定表

事故状態

事故原因

対象サイホン名

・縦断的にアップ・ダウンの激しい路線

・呑口部が空気連行をおこしやすい現状であるため、エアーハンマーによる管のひび割れ、破裂の想定
・急斜面配管部の滑動による継ぎ手部の離脱

(道後南)砥部川、通谷、久谷、滝の下、表川、大谷、八幡、津吉

(道後北)苔谷、一番池

・呑口、吐口ボックス付近からの漏水

・躯体と管の不等沈下

(道後北)苔谷、追込谷
(道後南)井内川

・ヒューム管及び石綿管を使用している路線

・管種が不適当である。(継ぎ手の離脱、破壊)

(道後北)重谷
(道後南)久谷、赤坂線1,2号
(道前右)1〜6号

・道路の拡幅及び新設を行った路線

・設計条件の変化による管のひび破裂及び不等沈下によるひび割れが原因

(道前左)徳能

3)トンネル工の阻害の概要
 部分的にコンクリートの剥離、ひび割れが認められる。また、土砂流入や素掘部の落盤による砂礫堆積がある。

4)暗渠工の阻害の概要
 道前左岸幹線1号暗渠は斜面部に設けられているため、地圧により、ジョイント部にかなりのずれが見られる。

5)分水工の阻害の概要
 制水弁はハンドルが重く、操作性が悪い。  分水工が地下式の場合、操作や管理に時間がかかるとともに危険を伴う。
 流量計はパーシャルフリュームの検出器の疲労が酷く、他の計器についてもほとんどが使用不能である。  建屋についても全体的な痛みが酷い。

(5)幹線水路の改修の判断基準及び改修方針

 土木施設の改修判断は、平成元年度策定した「道前道後平野農業水利事業 サイホン設計指針(案)」、平成13年度策定した「道前道後平野農業水利事業 開水路・暗渠・隧道の補修指針(案)」により行う。施設機械設備については事前調査、問診調査及び現地調査を実施し、その結果から判定する。
 なお、各工種の改修方針は以下のとおりである。

1)開水路工
・開水路を更新する場合、現場打コンクリート水路、2次製品(L型水路、U字溝等)において施工性、経済性、維持管理性等で比較検討し形式を設定する。
・蓋掛についても上載荷重を検討した上で現場打コンクリート板と2次製品(空洞PCコンクリート板等)で比較検討し設定する。

2)サイホン工
・改修工法は開削工法による布設替を基本とする。しかし、路線周辺の宅地化等の変化から、困難な場合、簡易土留、鋼矢板工法による開削、路線の変更や内挿管(PIP工法)、更正工法等の採用について施工性、経済性で比較検討(改修工法選定フローを図5.1.14に示す。)し決定する。道後北部共有区間におけるサイホンは工業用水を断水できないことから別途サイホンを隣接して設ける。
・PC、RC、石綿セメント管(ACP)を使用しているサイホンは耐用年数や強度面に不安があるため、改修時にDCIP、SP等に取替える。

3)トンネル工
・ひび割れ補修等は補修指針に準じて行う。

4)暗渠工
・暗渠工を更新する場合、現場打コンクリート水路、2次製品(ボックスカルバート等)において施工性、経済性、維持管理性等で比較検討し形式を設定する。

5)分水工
・分水弁は操作性を考慮し、水道用仕切弁とバタフライ弁に取替える。
・分水工が地下式の場合、地上から操作できるように改良する。
・流量計は超音波流量計、電磁流量計等に取替える。
・建屋はブロック積またはRC構造にて建替える。

図11.9 サイホン改修工法選定フロー

(6)幹線毎の改修概要

1)道前幹線用水路
 道前幹線用水路は中山川堰から両岸分水工までの約1,000mの区間であり、全線開水路である。本用水路の障害及び改修の概要は表11.4の通りである。

表11.4 道前幹線用水路の障害及び改修の概要(改修年度H8〜H15)

施設名

障害の概要

改修概要

 

 

中山川堰

 

機械設備
・土砂吐門扉
・取水門扉
・スクリーン

 

・ゲート主要部材の応力不足、巻上機は基準に不適合

・土砂吐ゲート
(鋼製ローラーゲート5.00m×3.05m)
・取水ゲート
(鋼製ローラーゲート3.10m×1.50m)
・スクリーン
・各操作室建替
・非常用発電機設備
・予備発電装置
(屋外キュービクル40KVA)
・その他付帯施設

施工年度:H8〜H9、H15

1門

1門

1式
2棟
1式
1式

1式

 

開水路

 

・不等沈下による漏水
・外部からのごみ、土砂流入
による通水阻害

・水路工(2.80×1.80)+開渠蓋掛工
・水路工(2.80×2.30)+開渠蓋掛工
・PCパネルB=3,100×70mm設置

施工年度:H9〜H11

 

管理用道路

 

・路面が荒れており、特に
降雨時、通行危険

・管理用道路舗装
B=3.0m、T=0.18m、L=222.5m
施工年度:H9〜H10

 

 

両岸分水工

機械設備
・右岸幹線水門扉
・左岸幹線水門扉
・土砂吐水門扉
・スクリーン

 

・腐食が著しい
・水密方式に変更
・巻上機については基準に
不適合

・右岸幹線水門
・左岸幹線水門
・土砂吐水門扉
・ステンレス製固定スクリーン
・操作室建替
・その他付帯施設
施工年度:H11、H15

1門
2門
1門
3式
1棟
1式

2)道前左岸幹線用水路
 道前左岸幹線用水路は両岸分水工から大明神放流工までの総延長約14,300mの用水路であり、開水路・暗渠、サイホン、分水工等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.5 道前左岸幹線用水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要(改修年度H4〜H16年度)

施設名

現況

改修概要

施工年度

診断判定

第1号暗渠

B

BOX 2.40m×1.60m L=113.33m

H9〜H10

第2号開渠

A

蓋掛工  L=109.67m

H9

第3号開渠

A

蓋掛工  L=42.00m

H9

第2号暗渠

B

補修

H9

第4号開渠

B

管理用道路補修

H14〜H15

第3号暗渠

A

補修

H9

第2号蓋渠

C、蓋板A

水路補修、蓋板部分補修 L=189.00m、蓋板補修

H14

第4号暗渠

B

S.56改築追加工事、BOX 1.50m×2.40m L=4.80m

第5号開渠

B

蓋掛工 L=60.49m

H9

第3号蓋渠

C、蓋板A

水路補修、蓋板部分補修 L=90.00m、蓋板補修

H14

第5号暗渠

C

 

第4号蓋渠

C、蓋板A

水路補修、蓋板部分補修 L=45.00m、蓋板補修

H14

第6号暗渠

C

 

第6号開渠

B

蓋掛工 L=198.44m、グレーチング蓋6組

H9〜H14

第7号暗渠

B

補修

H9

金仙寺開水路

A

蓋掛工 L=113.00m、グレーチング蓋工L=1.00m

H6

上市暗渠

C

BOX 1.20m×1.20m L=5.36m

H5

 開渠、蓋渠―降雨時、外部から土砂、ごみが流入し、通水が阻害される。また、危険防止のため蓋を設置する。
 隧道―コンクリートのひび割れに目地補修、断面修復等を行う。

表11.6 道前左岸幹線用水路におけるサイホンの診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

管種

口径(mm)

施工
年度

管種

口径(mm)

延長(m)

診断
判定

 

左岸幹線サイホン(6)

 

 

 

B

補修

 

 

H16

1号サイホン(6)

RC

φ1800

168.3

A

サイホン工、排泥工等

DCIP
鋼管

φ1800
φ1750

H9〜H16

2号サイホン(6)

BOX

 

12.6

A

サイホン工(RC)
2.00m×1.35m

BOX

 

H9

3号サイホン(6)

RC

φ1800

50.67

A

サイホン工、排泥工等

DCIP

φ1800

H14

4号サイホン(6)

RC

φ1800

112.34

C

S56.原因者工事により改修済

 

 

5号サイホン(6)

RC

φ1800

155.44

A

サイホン工(PIP工法)普通鋼管

SP

φ1650

H12〜H13

6号サイホン(9)

RC

φ1350

106.27

A

サイホン工(PIP工法)巻込鋼管

SP

φ1310

H12〜H13

川根サイホン(10)

RC

φ800

196.65

A

サイホン工、呑口水槽、
排泥工等

DCIP

φ900

H4

金仙寺サイホン(10)

RC

φ800

31.66

A

サイホン工、呑口水槽

DCIP

φ800

H6

徳能サイホン(10)

RC

φ800

35.50

A

サイホン工

DCIP

φ900

H6

安用サイホン(10)

RC

φ800

35.00

A

サイホン工

DCIP

φ800

H6

広岡サイホン(10)

RC

φ800

111.07

A

サイホン工、排泥工等

DCIP

φ800

H6

上市サイホンI(11)

 

 

480.60

A

サイホン工統合

DCIP

φ800

H5

上市サイホンII(11)

ACP

φ800

A

 

上市サイホンIII(11)

RC

φ800

123.28

B

 

 

 

 

表11.7 道前左岸幹線用水路における分水工の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H(m)

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H(m)

その他

1号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー水柱式
φ400

5.60×2.50×2.20

仕切弁φ300
バタ弁φ400

超音波流量計
φ300

2.15×2.15

構内整備等
施工:H9〜H16

2号

制水弁
φ300×2

ベンチュリー水柱式
φ300

4.70×2.30×1.85

仕切弁φ250
バタ弁φ250

超音波流量計
φ250

2.20×2.05
×2.43

蓋掛工、人孔蓋設置、スクリーン設置
施工:H12〜H13

3号

鋼製スルース
ゲート
1.3×1.3×1

パーシャル
フリューム6ft

2.60×1.44×2.00

水門扉

パーシャル
フリューム
6ft

2.20×2.05
×2.43

蓋掛工、
建屋新設
施工:H12〜H13

畑かん

鋼製スルース
ゲート
0.3×0.5×1

パーシャル
フリューム1ft

2.20×1.39×2.0

水門扉

超音波式水位計
パーシャル
フリューム
1.5ft

2.20×2.05
×2.43

建屋新設
施工:H12〜H13

又助

制水弁
φ450×2

ベンチュリー水柱式
φ450

6.10×2.30×2.40

仕切弁φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ350

2.20×2.05
×2.43

建屋新設
施工:H12〜H13

4号

制水弁
φ200×1

フォルトマン開放式
φ125

0.80×1.0×2.0(弁室)
0.70×0.60×2.50(計測室)

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁積算
体積計
φ150

2.20×2.05
×2.43

施工:H12〜H17

5号

鋼製スルース
ゲート
0.8×0.6×1

パーシャル
フリューム3ft

2.40×1.80×2.50

仕切弁φ300

超音波流量計
φ700

5.35×2.65
×2.40

移設改修:流量調整水槽、流量調整ゲート
施工:H9〜H17

6号

制水弁
φ450×2

ベンチュリー分流式
φ450

8.00×1.40×2.00

バタ弁φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ200

2.80×2.00
×2.45

施工:H4

7号

鋼製スルースゲート
0.165×
0.125×1

フォルトマン開放式
φ125

1.00×1.00×1.70(計)

仕切弁φ100
仕切弁φ250
バタ弁φ200

電磁流量計
φ200

施工:H4

8号

制水弁
φ350×2

ベンチュリー分流式
φ350

8.00×1.80×2.50

仕切弁φ200
バタ弁φ350

超音波流量計
φ200

2.15×2.15

管理用道路
施工:H6

9号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー分流式
φ400

7.20×1.80×2.30

仕切弁φ300
バタ弁φ300

超音波流量計
φ300

2.15×2.05

管理用道路
施工:H13〜14

10号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー分流式
φ400

7.20×1.80×2.3

仕切弁φ300
バタ弁φ300

超音波流量計
φ250

2.15×2.05

管理用道路
施工:H13〜14

11号

制水弁
φ350×2

ベンチュリー分流式
φ350

7.20×1.80×2.3

仕切弁φ200
バタ弁φ350

超音波流量計
φ200

2.25×2.15

施工:H6

12号

制水弁
φ350×2

ベンチュリー分流式
φ350

7.20×1.80×2.3

仕切弁φ200
バタ弁φ400

超音波流量計
φ200

6.15×2.15

施工:H6

13号

鋼製スルース
ゲート
2.0×1.5×2

パーシャル
フリューム
2、1.5ft

2.80×1.40×2.00

バタ弁
φ800×2

超音波流量計
φ800

3.15×2.90

管理用道路
施工:H5〜7

14号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー分流式
φ150

4.00×1.40×2.00

 

 

 

 

15号

鋼製スルース
ゲート 0.55×0.45×1

なし

1.80×1.60×2.50

 

 

 

 

注1 鋼製スルースゲート 2.0×1.5×2→2.0m×1.5m×2基を示す。
  注2 改修概要 建屋 6.15×2.15→6.15m×2.15m(建屋面積)を示す。

3)道前右岸幹線用水路
 道前右岸幹線用水路は、両岸分水工から西条市小松町新屋敷乙までの総延長約11,300mの用水路であり、開水路・暗渠、サイホン、分水工等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.8 道前右岸幹線用水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

施工年度

診断判定

1号水管橋

 

改修:SPφ1350 L=31.89m

H9〜H10

第1号開渠

B

蓋掛工 L=267.70m

H9

第1号暗渠

C

補修

H16

第2号開渠

C

 

第2号暗渠

C

 

出口水槽

B

部分改築

H9

2号水管橋

 

補修 L=43.80m、内面塗装

H9

第3号蓋渠

工事完了

 

第3号暗渠

B

BOX1.20m×1.20m L=333.61m

H5

本谷沈砂槽

C

人孔蓋更新

H10

 開渠、蓋渠―降雨時、外部から土砂、ごみが流入し、通水が阻害される。また、危険防止のため蓋を設置する。
 隧道―コンクリートのひび割れ等に断面修復、亀裂注入、Uカット充填等を行う。

表11.9 道前右岸幹線用水路におけるサイホンの診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

管種

口径(mm)

延長(m)

診断判定

改修内容

管種

口径(mm)

施工年度

1号サイホン

RC

φ1350

369.86

A

サイホン工、通気孔、排泥工等
補修:水槽防水モルタル、
管路補修

DCIP

φ1350

H9〜H10

2号サイホン

RC

φ1350

927.92

A

サイホン工、空気弁工、排泥工、

DCIP

φ1350

H3〜H4

3号サイホン

RC

φ1200

492.52

A

サイホン工、空気弁工、排泥工

DCIP

φ1200

H4

4号サイホン

RC

φ1200

133.78

A

サイホン工、排泥工、監査工

DCIP

φ1200

H5〜H7

5号サイホン

RC

φ1200

87.53

A

サイホン工、排泥工

DCIP

φ1200

H7

6号サイホン

RC

φ1200

187.68

A

サイホン工、排泥工

DCIP

φ1200

H7

安井谷
サイホン

ACP

φ1000

157.18

B

サイホン工、排泥工

DCIP

φ1000

H7

妙谷川
サイホン

ACP

φ1000

411.89

A

サイホン工(PIP 巻込鋼管)、全量放水工バルブ更新、建屋新設

DCIP
SP

φ1000
(φ950)

H9

龍谷
サイホン

 

 

51.81

C

サイホン、通気孔設置

DCIP

φ800

H12

表11.10 道前右岸幹線用水路における分水工の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H (m)

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H (m)

その他

1 号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー分流式
φ150

3.70×1.60×2.00

仕切弁φ75

電磁流量計
φ75

2.15×2.15

施工:H9

2 号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー分流式
φ200

4.00×1.40×2.00

仕切弁φ100

電磁流量計
φ100

 

施工:H9

 3号

制水弁
φ500×2

ベンチュリー水柱式
φ500

6.60×1.90×3.00

バタ弁
φ350×2

電磁流量計
φ200

2.15×2.55
×2.40

管理用道路
施工:H4

4-1号

制水弁
φ200×2

フォルトマン開放式
φ200

1.00×1.00×3.00

仕切弁φ250
バタ弁φ250

電磁流量計
φ400

2.55×2.15

管理用道路
余水吐
施工:H5

4-2号

 

 

 

仕切弁φ200
バタ弁φ300

電磁流量計
φ200

2.15×2.15

新設
施工:H7

5 号

制水弁
φ700×2

ベンチュリー水柱式
φ700

9.00×2.00×3.40

バタ弁φ600
バタ弁φ450
バタ弁φ300
仕切弁φ200

電磁積算
体積計
φ200

3.05×2.85

施工:H7

6 号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー分流式
φ200

4.00×1.40×2.00

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁流量計
φ150

2.20×2.05
×2.45

管理用道路、
施工:H10

7 号

 

 

 

斜坑入口扉更新
施工:H10

8 号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー分流式
φ150

4.00×1.40×2.00

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁積算
体積計
φ200

2.15×2.40

施工:H9

9 号

制水弁
φ600×2

ベンチュリー水注式
φ600

8.20×2.00×2.80

分水弁φ350
仕切弁φ400
バタ弁φ400

超音波
流量計
φ400

2.2×2.05
×2.43

人孔蓋
管理用道路
施工:H12

大 頭

 

 

 

バタ弁φ600
バタ弁φ450
バタ弁φ300
仕切弁φ200

電磁積算
体積計
φ200

3.05×2.85

施工:H7

 注1 改修概要 建屋 3.05×2.85→3.05m×2.85m(建屋面積)を示す。

4)道後導水路
 道後導水路は、逆調整池(千原取水塔)から南北分水工までの総延長約5,400mの用水路であり、開水路・暗渠、隧道等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.11 道後導水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要

施設名

現況
(診断判定)

改修概要

施工年度

本谷川暗渠(落差工)

C

佛生谷暗渠(

B

三軒屋(第5、第6)開渠

A

蓋掛工 L=28.91m、補修工

H16

三軒屋暗渠

B

補修 断面修復、鉄筋防錆材塗布

H16

三軒屋開渠

C

大型フリューム2.00m×1.80m L=42.2m、蓋掛工
補修 目地・断面補修 L=168.74m

H16

分水工上流側取付暗渠

B

補修 L=29.56m

H16

分水工下流川取付暗渠

A

補修 北部L=52.30m、南部1L=48.43m、
南部2L=38.68m

H16

 開渠、蓋渠―降雨時、外部から土砂、ごみが流入し、通水が阻害される。また、危険防止のため蓋を設置する。
 隧道―コンクリートのひび割れ等に断面修復、亀裂注入、Uカット充填等を行う。

5)道後北部幹線用水路
 道後北部幹線用水路は、南北分水工から横谷調整池までの総延長約16,400m(上流部、約12,900mは共同区間であり、下流部、約3,500mは農業専用区間である。)の用水路であり、開水路・暗渠、サイホン、分水工、隧道等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.12 道後北部幹線用水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要

施設名

現況
(診断判定)

改修概要

施工年度

第1号開渠

B

BOX 2.20m×1.50m、L=50.0m、上流取付水路 L=5.0m、
下流取り付け水路 L=5.0m

H7〜H8

第1号暗渠

A

第2号開渠

B

蓋付開渠 2.20m×1.35m L=62.31m、
暗渠2.20m×1.35m L=20.44m

H7〜H8

第1号水路橋

B

2.20m×1.35m L=8.20m

H7〜H8

第3号開渠

B

蓋付開渠 2.20m×1.35m L=58.29m、
暗渠2.20m×1.35m L=70.35m

H7〜H8

土砂吐門扉

B

ローラーゲート 2.20m×2.50m

H7〜H8

第2号水路橋

A

現場打ちPC橋 2.20m×1.35m L=22.30m、
取付暗渠 L=25.67m

H7〜H8

第4号開渠

B

蓋付開渠 2.20m×1.35m L=64.36m、
暗渠2.20m×1.5m L=30.15m

H7〜H8

第1〜4号落差工

B

第1〜3号:暗渠化、人孔蓋設置、第4号:暗渠化
第1号L=12.58m、第2号L=11.50m、第3号 L=11.40m、
第4号 L=11.00m

H7〜H8

第5〜8号開渠

B

蓋付開渠 2.20m×1.40m 第5号L=46.23m、第6号L=36.18m、第7号L=18.09m、第8号L=82.25m

H8

第3号暗渠

B

第4号暗渠

C

取付水路部分をサイホンに含む L=-2.00

第9号開渠

C

苔谷サイホンに統合

第10号開渠

B

苔谷サイホンに統合

第5号暗渠

C

苔谷サイホンに統合

第11号開渠

A

苔谷サイホンに統合

第1号置樋

A

苔谷サイホンに統合

第12号開渠

C

苔谷サイホンに統合

第2号置樋

A

苔谷サイホンに統合

第13号開渠

A

苔谷サイホンに統合

第3号水路橋

B1

蓋掛工 L=12.00m

H9〜H10

第6号暗渠

A

第5〜6号落差工

B

重信川サイホンに統合

第7号開渠

A

重信川サイホンに統合

樋之口暗渠

A

サイホンに統合

第1(14)号開水路

B

蓋付開渠 2.20m×1.40m L=113.80m、
補修工 橋梁部既設 L=4.5m

H10〜H11

樋之口水路橋

A

補修・蓋掛工

H10〜H11

第2(15)号開渠

B

補修、安全施設・管理通路整備

H12

日吉谷水路橋

C

補修、安全施設・管理通路整備

H12

第3(16)号開水路

B

補修、安全施設・管理通路整備

H12

追込谷(7号)落差工

C

補修

H16

追込谷(9号)暗渠

A

補修

H16

第1(10)号暗渠

A

BOX 1800×1500〜1800 L=8.19m

H13〜H14

(8号)落差工

C

補修

H13〜H14

第2(11)号暗渠

B

第4(12)号暗渠

B

補修

H13〜H14

第5(13)号暗渠

B

人孔蓋更新

H14〜H15

第1(17)号開渠

B

蓋付開渠 1.80m×1.50m L=7.14m、
BOX 1800×1500 L=7.65m

H14

第2(18)号開渠

B

1.80m×1.50m L=43.67m、蓋掛工

H14〜H15

第1(9)号落差工

B

L=10.56m

H14〜H15

第3(19)号開渠

B

1.80m×1.50m L=15.63m、蓋掛工

H14〜H15

第4(20)号開水路

B

蓋付開渠 1.70m×1.40m L=31.12m、暗渠L=14.25m
補修 既設利用 L=39.63m

H15

工業用水分水工
(共同末端施設)

B

南大谷開渠

A

蓋掛工 L=9.73m、スクリーン設置、制水ゲート設置

H11〜H16

西大谷暗渠

B

人孔蓋設置、スクリーン設置

H11〜H12

白石第1開渠

A

一番池サイホン路線変更に伴い廃止

 

白石暗渠

A

補修 嵩上 人孔蓋設置

H16

本谷開渠

B

1.20m×1.20m L=40.57m、底打コンクリート L=28.70m、
蓋掛工 側壁嵩上げ

H16

横谷開渠

B

市道工事により改築

 開渠、蓋渠―降雨時、外部から土砂、ごみが流入し、通水が阻害される。また、危険防止のため蓋を設置する。
 隧道―コンクリートのひび割れ等に断面修復、亀裂注入、Uカット充填等を行う。

表11.13 道後北部幹線用水路におけるサイホンの診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

管種

口径(mm)

延長(m)

診断判定

改修内容

管種

口径(mm)

施工
年度

苔谷
サイホン

RC

φ1200

87.95

A

路線変更サイホン化、排泥工、空気弁工

DCIP

φ1500

H9〜H10

重信川
サイホン

RC

φ1350

843.06

A

サイホン工、取付暗渠、呑口・吐口水槽、排泥工、空気弁工、中間スタンド、余水吐、接続水路

DCIP

φ1350

H3〜H7

追込谷
サイホン

SP

φ1000

162.84

B

呑口水槽 鋼製蓋設置

H14

竹ヶ谷
サイホン

RC

φ1200

26.75

C

小野川
サイホン

RC

φ1200

775.20

A

排泥工改修

H13〜H14

茨 谷
サイホン

RC

φ1200

68.80

A

改修 既設管更生工(SPR工法)
、通気管設置ほか

φ1170

H14〜H15

堀 越
サイホン

PC

φ1200

170.85

A

サイホン工、排泥工、
通気管ほか

DCIP

φ1350

H14

今 吉
サイホン

SP

φ1100

96.31

A

吐口水槽整備

H14〜H15

福音寺
サイホン

SP

φ1000

73.40

A

宝 谷
サイホン

RCP

φ800

160.45

A

サイホン工、排泥工、

DCIP

φ800

H8

一番池
サイホン

RCP

φ800

203.71

A

サイホン工、排泥工

DCIP

φ800

H7

表11.14 道後北部幹線用水路における分水工の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋(m)
(L×B×H)

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋(m)
(L×B×H)

その他

北部
南部

鋳鉄製スルースゲート
1.6×1.3×2

パーシャルフリューム
10ft

3.00×1.52×2.00

分水工補修
巻上機更新
電動スクリーン設置
施工:H16

鋳鉄製スルースゲート
1.35×1.3×1

パーシャルフリューム5ft

3.00×1.52×2.00

1号

制水弁
φ500×1

パーシャルフリューム2ft

1.40×1.00×1.75

2-1号

鋳鉄製スルースゲート
0.5×0.4×1

パーシャルフリューム1ft

1.50×1.50×1.60

仕切弁φ200
バタ弁φ250

電磁積算体積計
φ200

2.15×2.15

2-1分水工改修
施工:H7〜H8

2-2号

 

 

 

仕切弁φ200
バタ弁φ300

電磁積算体積計
φ200

2.15×2.15

2-2分水工新設
施工:H7〜H8

2-3号

 

 

 

仕切弁φ100
バタ弁φ150

電磁積算体積計
φ100

2.15×2.15

2-3分水工新設
施工:H8

3号

鋳鉄製スルースゲート
0.5×0.4×1

パーシャルフリューム1ft

2.00×1.39×1.95

4号

鋳鉄製スルースゲート
0.6×0.8×1

パーシャルフリューム2ft

2.00×1.10×2.00

超音波水位計

機器更新 超音波水位計、建屋補修
施工:H10〜H11

5号

制水弁
φ200×1

パーシャルフリューム0.6ft

1.40×1.40×1.95

超音波水位計

機器更新 超音波水位計 パーシャルフリューム塗装、建屋補修、管理用道路
施工:H12

6号

制水弁
φ600×2

ベンチュリー水柱式
φ200

8.0×1.5×3.85

仕切弁φ450
バタ弁φ450

超音波流量計
φ450

2.25×2.15

管理用道路
施工H14

7号

鋳鉄製スルース
ゲート
0.6×0.8×1

パーシャル
フリューム2ft

2.00×1.10×2.00

超音波水位計

機器更新 超音波水位計、建屋補修
施工:H14

8号

制水弁
φ600×2

ベンチュリー水柱式
φ600

8.00×1.50×3.80

仕切弁φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ350

8.18×2.18×2.60

施工:H13〜H14

9号

制水弁
φ600×2

ベンチュリー水注式
φ600

8.00×1.50×3.80

仕切弁φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ350

保護工頂版更新
施工:H13〜H14

10号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー分流式
φ200

4.60×1.20×2.80

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁流量計
φ150

2.15×2.05×2.43

施工H13〜H14

11号

制水弁
φ300×2

ベンチュリー分流式
φ300

4.00×1.20×1.80

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁流量計
φ200

2.15×2.05×2.43

施工H13〜H14

12号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー分流式
φ400

6.80×1.50×1.80

仕切弁φ250
バタ弁φ250

超音波流量計
φ250

2.15×2.15

施工H13〜H14

13号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー分流式
φ200

4.00×120×1.80

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁積算体積計
φ200

4.15×2.15×2.45

施工H14〜H15

14号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー分流式
φ200

3.95×1.00×1.40

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁積算体積計
φ200

4.15×2.15×2.45

急排空気弁φ25
施工H14

15号

電動バタ弁
φ700×2

ベンチュリー差圧式
φ700

1.20×1.20×2.90(弁)
4.45×2.00×3.00(計)

電動バタ弁
φ700×2

超音波流量計
φ700

3.35×2.15

施工H14〜H15

16号

鋳鉄製スルース
ゲート
1.0×0.8×1

パーシャル
フリューム3ft

2.40×1.39×1.95

超音波水位計

外壁補修

機器更新 超音波水位計、パーシャルフリューム補修、建屋補修、管理用道路
施工:H15

17号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー分流式
φ150

3.35×1.50×2.40

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁積算体積計
φ150

3.08×1.98

施工:H15

18号

電動バタ弁
φ600×2

ベンチュリー差圧式
φ600

1.20×1.20×2.80(弁)
4.45×2.00×3.00(計)

バタ弁
φ600(手動)
バタ弁
φ600(電動)

超音波流量計
φ600

3.05×2.15

施工:H15

工業
用水

鋳鉄製スルース
ゲート
1.2×1.7×1

なし

 

19号

 

 

 

仕切弁φ150
バタ弁φ150

羽根車式流量計
φ150

4.00×1.95×2.10

管理用道路
施工:H11〜H12

20号

 

 

 

仕切弁φ150
バタ弁φ150

羽根車式流量計
φ150

4.05×2.00×2.10

管理用道路
施工:H11〜H12

21号

 

 

 

仕切弁φ200
仕切弁φ150
バタ弁φ300

電磁積算体積計
φ150

2.20×2.05

管理用道路
施工:H8

22号

 

 

 

仕切弁φ200
仕切弁φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ200

2.25×2.15

施工:H7

23号

 

 

 

仕切弁φ200
バタ弁φ200

超音波流量計
φ200

3.40×1.40×2.40

施工:H16

注1 改修概要 建屋 3.35×2.15→3.35m×2.15m(建屋面積)を示す

6)道後南部幹線用水路
 道後南部幹線用水路は、南北分水工から大谷池までの総延長約19,000mの用水路であり、開水路・暗渠、サイホン、分水工、隧道等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.15 道後南部幹線用水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要

施設名

現況
(診断判定)

改修概要

施工年度

取付暗渠

B

表川水管橋

A

内外面塗装 L=41.78m

H9

井内川水管橋

A

上部工補強工 L=38.45m、内外面塗装 L=38.45m

H9

金谷暗渠
(金谷隧道取付暗渠)

C

金谷暗渠

A

人孔蓋更新

H9

本谷暗渠

B

人孔蓋更新

H9

右頭谷暗渠

B

人孔設置、暗渠補修

H9〜H16

八幡川水管橋

A

外面塗装 L=25.22m、急速空気弁φ100

H16

戸川谷暗渠

C

人孔蓋更新、暗渠補修

H8〜H16

御所ヶ谷暗渠

A

補修

H16

旗ヶ谷暗渠

A

津吉暗渠

A

矢谷隧道開口部

B

1.20m×1.44m L=8.79m、監査孔設置

H6

久谷サイホン水管橋

A

外面塗装 L=46.80m

H16〜H17

西野暗渠

B

砥部川サイホン
水管橋

A

内面INS、外面塗装

H5〜H17

大畑暗渠

C

大谷(大畑第2)暗渠

C

 

 開渠、蓋渠−は降雨時、外部からの土砂、ごみが流入し、通水阻害のため蓋掛施工
 隧道−亀裂注入、Vカット止水工、Uカット充填工、磨耗・剥離補修等

表11.16 道後南部幹線用水路におけるサイホンの診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

管種

口径(mm)

延長(m)

診断
判定

改修内容

管種

口径(mm)

施工年度

滝の下
サイホン

DC

φ900

678.89

A

サイホン工、空気弁工、監査孔、
排泥工

DCIP

φ900

H3

表 川
サイホン

DC

φ1000

530.46

A

サイホン工、空気弁工、

DCIP
鋼管

φ900
φ1000
φ900

H2〜H5

井内川
サイホン

DC

φ1100

276.43

A

サイホン工、排泥工、監査孔

DCIP
鋼管

φ1000

H3〜H5

大 谷
サイホン

DC

φ1000

97.27

A

サイホン工、排泥工、空気弁工、
監査孔

DCIP

φ900

H3

八 幡
サイホン

DC

φ900

794.38

A

サイホン工、排泥工、空気弁工

DCIP

φ900,
φ1000

H2〜H3

佐古谷
サイホン

SP

φ800

338.42

B

呑口吐口水槽補修、排泥工改修、
河川横断部県改修

H13

上 村
サイホン

DC

φ900

54.43

A

サイホン工

DCIP

φ900

H4

津 吉
サイホン

DC

φ900

152.32

A

サイホン工、排泥工

DCIP

φ1000

H4

久 谷
サイホン

DC

φ1000

1994.78

A

サイホン工、排泥工、空気弁

DCIP

φ900,
φ1000

H4〜H7

通 谷
サイホン

DC

φ900

494.32

A

サイホン工、監査孔、排泥工

DCIP

φ800,
φ1000

H2〜H3

砥部川
サイホン

DC

φ800

1201.42

A

サイホン工(PIP工法、INS工法)、排泥工、空気弁

DCIP

φ800

H5〜H7

川 井
サイホン

ACP

φ800

56.20

A

サイホン工(PIP工法)、
呑口吐口水槽補修

鋼管

φ760

H13〜H14

表11.17 道後南部幹線用水路における分水工の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

分水弁
(mm)

流量計

建屋
L×B×H (m)

分水弁
(mm)

流量計

建屋
L×B×H( m)

その他

1号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー
分流式φ150

3.80×1.00×2.00

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁流量計
φ150

6.55×2.15×4.80

施工:H2

2号

制水弁
φ250×2

ベンチュリー
分流式φ250

5.00×1.20×1.80

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁流量計
φ150

1.90×1.90

管理用道路
施工:H9

3号

制水弁
φ150×2

ベンチュリー
分流式φ150

3.60×1.20×1.80

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁積算体積計
φ150

2.20×2.05

移設改修、管理用道路
施工:H9

4号

制水弁
φ150×1

ベンチュリー
分流式φ150

1.00×1.00×1.65(計)
1.30×1.00×1.65(弁)

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁積算体積計
φ150

2.20×2.05

管理用道路
施工:H9

5号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー
分流式φ200

3.95×1.20×2.20

仕切弁φ125
バタ弁φ250

電磁流量計
φ125

3.45×1.95×2.45

空気弁
施工:H2

6号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー
分流式φ400

6.90×1.60×2.40

仕切弁φ125
バタ弁φ250

電磁流量計
φ125

3.45×1.95×2.45

空気弁、
管理用道路
施工:H3

7号

制水弁
φ450×2

ベンチュリー
分流式φ450

2.15×1.70×2.15(弁)
8.20×1.70×3.45(計)

仕切弁φ350
JFGφ200

電磁流量計
φ350

2.00×3.50

移設改修
施工:H13〜H14

8号

制水弁
φ300×2

ベンチュリー
分流式φ300

5.600×1.50×1.80

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁積算体積計
φ200

2.20×2.05×2.43

通気設備
施工:H8〜H16

9号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー
水注式φ400

6.00×1.50×2.50

仕切弁φ200
バタ弁φ300

電磁流量計
φ200

4.20×2.00×2.45

施工:H4

10号

制水弁
φ450×2

ベンチュリー
水柱式φ450

6.30×1.50×3.70

仕切弁φ300
バタ弁φ300

超音波流量計
φ300

2.00×2.15×2.28

管理用道路
施工:H16

11号

制水弁
φ450×2

ベンチュリー
水柱式φ450

8.00×1.50×3.80

仕切弁φ150
バタ弁φ150
ディスクバルブ
φ80

電磁流量計
φ150

2.15×2.15

移設改修
管理用道路
施工:H6

12号

制水弁
φ450×2

ベンチュリー
水銀式φ450

6.40×2.00×3.15

JFGφ300
仕切弁φ400

超音波流量計
φ300

3.20×2.40

施工:H5

13号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー
水柱式φ400

1.60×1.70×1.95(計)
100×2.00×2.10(弁)

仕切弁φ350
バタ弁φ350

電磁流量計
φ200

5.00×2.20×2.45

管理用道路
施工:H4

14号

制水弁
φ400×2

ベンチュリー
分流式φ400

6.80×1.50×2.00

仕切弁φ250
バタ弁φ250

超音波流量計
φ250

2.00×2.15

施工:H15

15号

制水弁
φ600×2

ベンチュリー
水銀式φ600

1.20×1.20×3.30(弁)
4.30×2.80×3.70(計)

バタ弁φ200、
φ600×2
ディスクバルブφ315

超音波流量計
φ900
φ600
φ200

6.10×6.20×2.70

施工:H2〜H13

制水弁
φ125×2

ベンチュリー
分流式φ125

4.30×2.80×3.70

バタ弁φ125

電磁流量計
φ125

施工:H2〜H13

16号

制水弁
φ350×2

ベンチュリー
分流式φ350

1.10×1.50×2.00

仕切弁φ200、
φ350
バタ弁φ350

超音波流量計
φ200

2.15×2.75

管理用道路
施工:H6

17号

 

水位計

1.00×1.00×1.50

水位計更新、建屋補修、管理通路整備
施工:H13〜H14

注1 改修概要 建屋 3.35×2.15→3.35m×2.15m(建屋面積)を示す

7)道後南部赤坂線用水路
 道後南部赤坂線用水路は、通谷調整池から砥部町矢倉までの総延長約4,100mの用水路であり、開水路・暗渠、サイホン、分水工、隧道等からなる。現況の診断判定及び改修概要は次のとおりである。

表11.18 道後南部赤坂線用水路における開水路・暗渠の診断判定及び改修概要

施設名

現況
(診断判定)

改修概要

施工年度

1号開渠

B

蓋掛工 L=212.78m 補修

H11

1号暗渠

B

1号サイホンに統合

掛樋工

C

蓋掛工 L=22.18 補修

H11

2号開渠

B

蓋掛工 L=204.52m 補修

H11

2号暗渠

B

3号開渠

B

蓋掛工 L=55.34m 補修

H11

3号暗渠

B

4号開渠

B

蓋掛工 L=74.38m 補修

H11

4号暗渠

B

1号急流工

B

蓋掛工 L=30.00m 補修

H11

1号開渠工

B

蓋掛工 L=32.02m 補修

H11

2号急流工

B

1号管渠

C

1号落差工

C

人孔蓋更新φ900、ラッパ管φ1200塗装

H11

2号管渠

C

2号落差工

B

人孔蓋更新φ900、ラッパ管φ1200塗装

H11

3号管渠

C

3号落差工

A

人孔蓋更新φ900、ラッパ管φ1200塗装

H11

4号管渠

C

1号暗渠

B

2号開渠

A

蓋掛工 L=8.0m、グレーチング蓋 L=3.00m、
現場打 L=1.45m

H8〜H9

第1号暗渠

C

1号落差工

B

補修

H12

1号開渠

B

蓋掛工 L=70m、補修

H12

1号暗渠

B

補修

H12

2号開渠

B

蓋掛工、補修

H12

2号暗渠

B

補修

H12

3号開渠

B

蓋掛工 L=230.85mほか既設蓋利用、補修

H12

 開渠、蓋渠―降雨時、外部から土砂、ごみが流入し、通水が阻害される。また、危険防止のため蓋を設置する。
 隧道―コンクリートのひび割れ等に断面修復、亀裂注入、Uカット充填、磨耗・剥離補修等を行う。

表11.19 道後南部赤坂線用水路におけるサイホンの診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

管種

口径
(mm)

延長
(m)

診断
判定

改修内容

管種

口径
(mm)

施工年度

1号サイホン

ACP
PC

φ1100

396.10

A

サイホン工(PIP工法 巻込鋼管)、空気弁工等、既設利用

DCIP
巻込鋼管
鋼管

φ1100
φ1044
φ1060

H14〜H16

2号サイホン

ACP

φ1100

89.15

A

サイホン工、排泥工

DCIP

φ1100

H7

赤坂サイホン

ACP

φ1200

861.87

A

サイホン工、排泥工、空気弁工、
既設利用

DCIP
鋼管

φ1200
φ1150

H8

表11.20 道後南部赤坂線用水路における分水工の診断判定及び改修概要

施設名

現況

改修概要

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H (m)

分水弁
(mm)

流量計
(mm)

建屋
L×B×H (m)

その他

赤坂
1号

制水弁
φ250×2

ベンチュリー
分流式φ250

5.60×1.50×250

仕切弁φ200
バタ弁φ200

電磁流量計
φ200

2.05×2.00

施工:H14

赤坂
2号

制水弁
φ250×1

ベンチュリー
分流式φ250

4.10×1.10×1.50

仕切弁φ150
バタ弁φ150

電磁積算体積計
φ150

2.20×2.15

施工:H16

赤坂
3号

制水弁
φ250×1

ベンチュリー
分流式φ250

4.10×1.10×1.50

仕切弁φ250
バタ弁φ250

羽根車式流量計
φ250

2.20×2.05×2.43

施工:H11

赤坂
4号

制水弁
φ200×2

ベンチュリー
分流式φ200

4.00×1.30×2.10

仕切弁φ200
バタ弁φ200

羽根車式流量計
φ200

2.20×2.05×2.43

管理用道路
施工:H11

赤坂
5号

鋼製スルース
ゲ−ト
0.4×0.6×1

パーシャル
フリューム1ft

2.10×1.10×1.50

仕切弁φ200
バタ弁φ400

電磁流量計
φ200

2.15×2.15×2.06

施工:H8〜H9

赤坂
6号

 

水位計

1.50×1.52×1.20

 

超音波水位計

建屋補修

超音波水位計更新、建屋補修、駐車帯設置
施工:H12

注1 鋼製スルースゲート 0.4×0.6×1→0.4m×0.6m×1基を示す
  注2 改修概要 建屋 2.05×2.00→2.05m×2.00m(建屋面積)を示す

(7)新池調整池の改修の必要性

 新池調整池は東予市上市地内に位置する農業用調整池である。本事業計画において下流域受益地(三芳地区)へかんがい用水及び営農形態の多様化による冬期かんがい用水を供給するためには、5号分水工〜13号分水工の間でV2=87,000m3の用水不足が生じる。よって、既設新池を浚渫・拡幅し、現存容量(V1=46,000m3)に加えて不足水量分を確保すべく改修(V=133,000m3)する。
新池調整池全景(南側から望む)
新池調整池一般計画平面図

1)貯水池構造・標準断面
 計画容量を確保するため、既存の新池及び小池を一体と考え、現施設の改修を最小限度に止めた上で、両池の現況貯水敷の掘削整形を行うとともに、貯水容量の大幅な増加に対応するため、既存のため池及び水利施設に影響を与えない範囲で新池背後の傾斜の緩やかな水田部を掘削する。
 なお、現況のFWLに合わせる場合、計画天端高さが一部不足するため、不足分については嵩上げを行う。
 施設の改修は平成9年度〜14年度に実施した。
 新池堤体の標準断面を示す。

新池標準断面図

2)洪水吐
 洪水吐は下記の理由から旧洪水吐と山林を挟んで反対斜面側とする。

     ・洪水吐の延長が短い。
     ・道路の取付がスムーズである。
     ・下流ほ場のつぶれ地が少ない。
     ・水理的線形が安定している。

3)取水設備
 現況のため池には新池側と小池側に1ヶ所ずつの取水設備が設けられているが、改修は呑口部並びにスピンドル基礎部とし、底樋部は現施設を利用する。

4)新池調整池 堤体・貯水池諸元表

新池調整池 堤体・貯水池諸元表

一般

名称

新池調整池

洪水吐

形式

越流堰式

位置

愛媛県東予市地内

設計洪水量

12m3/s

基礎地盤

風化花崗岩

減勢工対象洪水量

8.2m3/s

貯水池

流域面積

0.29km2

越流水深

0.90m

満水位面積

33,000m2

越流堰長

6.7m

総貯水量

133,000m3

洪水吐総延長

46.4m

有効貯水量

133,000m3

 

 

常時満水位

EL.45.40m

取水設備

形式

底樋型

設計洪水位

EL.46.30m

取水管

φ200mm

堆砂位

―  

導水管

φ200mm

池敷標高

EL.40.80m

 

 

利用水深

4.6m

 

 

堤体

形式

均一型

堤体

法勾配

上流側

1:1.5〜1:2.0

堤高

6.80m

堤頂幅

3.0m

下流側

1:1.714±

堤頂標高

EL.47.60m

(8)通谷調整池の改修の必要性

 通谷調整池は砥部町宮地内に位置する農業用調整池であり、道後南部幹線用水路から分水と自流域からの流入水を下流受益地の需要に応じて、調節・供給する農業水利施設である。本調整池は築造から約20年が経過し、老朽化、旧式化に伴い、機能・操作性の低下が随所に見られるため、本事業において改修する。

通谷調整池全景

通谷調整池 堤体・貯水池諸元表

調整池諸元

主堤

原町副堤

流域面積

0.48km2

ダム形式

中心遮水ゾーン型
フィルダム

ダム形式

中心遮水ゾーン型
フィルダム

総貯水量

884,000m3

 

有効貯水量

864,000m3

堤高

25.6 m

堤高

10.9 m

常時満水位

EL.80.50m

堤長

91.8 m

堤長

38.3 m

設計洪水位

EL.81.306m

堤頂標高

EL.84.0 m

堤頂標高

EL.83.80 m

1)障害の概要と改修内容
 本調整池施設の障害の概要と改修内容は次のとおりである。

通谷調整池の障害概要と改修内容

対象施設

障害の概要(改修の必要性)

改修内容

主堤

 

全面舗装及びガードレール設置(擬木タイプ)

 

余水吐

 

急流部:クラック補修
制水池〜落差工〜放水路部:管理道舗装、
フェンス取替

 

取水設備

常時水没状態になり、今後補修が不可能となるため、更新の対象とする。

・取水ゲート、スクリーン
・土砂吐ゲート
・操作室
その他

4門
1門
1式

 

 施設の改修は平成11年度、平成15年度〜16年度に実施した。

(9)横谷調整池の改修の必要性

 横谷調整池は松山市食場町地内に位置する農業用調整池である。本調整池は築造から約20年が経過し、堤体及び付帯施設の劣化や老朽化による機能・操作性、安全性の低下が見られるため、本事業において改修する。

上流斜面

ダム天端

下流斜面

横谷調整池(ダム)

1)横谷調整池 堤体・貯水池諸元表

横谷調整池 堤体・貯水池諸元表

調整池諸元

堤体

流域面積

4.20 km2

ダム形式

中心遮水ゾーン型
フィルダム

総貯水量

503,000 m3

有効貯水量

454,000 m3

堤高

31.0 m

常時満水位

EL.106.50 m

堤長

74.4 m

設計洪水位

EL.107.76 m

堤頂標高

EL.110.0 m

堆砂位

EL. 93.70 m

 

利用水深

12.80 m

2)障害の概要(改修理由)と改修内容
 本調整池施設の障害の概要(改修理由)と改修内容は次のとおりである。

横谷調整池の障害概要と改修内容

対象施設

改修理由

改修内容

堤 体

天端

ガードレール、照明の老朽化

ガードレールの更新

 

下流法面

・堤体下流地山と堤体の境界部に表面排水路を設置し、堤体の洗掘を防止する。
・維持管理上、階段工を設置

・表面排水路 U型排水溝1種-300A
・階段工の設置

 

管理用道路

・現進入道路は未舗装で走行性が悪い

進入口から堤体まで舗装を行う。

 

ダム管理施設

・既設の観測施設(量水標、気温水温湿度計)及び警報装置等の老朽化

・孔内水位計、貯水池水位計設置
・雨雪計設置
・警報モーターサイレン、サイレン制御盤更新

 

・塵芥や出水時の流木から施設を保護する。

網場の設置

 

洪水吐

洪水吐

コンクリートのひび割れ

・注入工法、充填工法等で補修

 

管理橋

1号管理橋、2号管理橋

 

 

取 水
設 備

ゲート設備

・取水用斜樋ゲート、既設かんがい用斜樋ゲート、土砂吐ゲートは通年湛水により、補修期間の確保が困難。
・既設開閉装置はオープンギヤ式、手動切換クラッチ方式で安全確保が困難な構造である。
・取水ゲート4門分を1台の電動機で操作する方法はクラッチの切換操作が必要で誤操作の原因となる恐れがある。

・取水斜樋ゲート
・既設かんがい用斜樋ゲート

・土砂吐 スライドゲート

 

φ500×4基(SUS)
φ100×6基(SUS)

1.10m×1.14m(SUS)

 

 

操作室

劣化・老朽化が進む

・既設操作室を撤去し、同位置に計画
・1階斜樋ゲート室、2階管理室
・構造は鉄筋コンクリート構造

 

ダム周辺安全施設

・安全施設を設置

・門扉、車止め、標識、フェンス、タラップ等の設置

 

周辺地山及び
貯水池内斜面

・地山表層部の緩み
・波浪侵食・貯水位変動及び地山の吸出し等による斜面崩落保護

・現場吹付法枠工、モルタル吹付け他

 

 施設の改修は平成11年度、平成15年度〜16年度に実施した。

12.造成施設の管理予定者

(1)管理組織

 本事業により造成された施設の管理の考え方は、当初事業において造成された施設の管理区分、管理組織による管理体制を踏襲することとしており、その内容は次のとおりである。

管理区分と管理組織

区分

管理組織

備考

共同
施設

三者共同施設

愛媛県公営企業管理局

農水・発電・工水

二者共同施設

農水・工水

農業専用施設

道前平野側施設

道前平野土地改良区

 

道後平野側施設

道後平野土地改良区

 

工作物の種類と事業区分

(2)管理予定者

1)一期事業
 一期事業に関する施設は、当初事業の財産及び管理区分に変更がなく以下のとおりである。

一期事業に関する施設の管理区分

区分施設

財産権者

管理者
(管理委託)

備考
(財産持分比率)

面河ダム

国・愛媛県

愛媛県

国:県電:県工=68.4:20.5:11.1

道前幹線用水路

道前平野土地改良区

 

道前左岸幹線用水路

道前平野土地改良区

 

道前右岸幹線用水路

道前平野土地改良区

 

道後導水路

国・愛媛県

愛媛県

国:県工=75.1:24.9

道後北部幹線用水路

国・愛媛県

愛媛県
道後平野土地改良区

国:県工=75.1:24.9

道後南部幹線用水路

道後平野土地改良区

 

道後南部赤坂線

道後平野土地改良区

 

国=農林水産省、愛媛県=公営企業管理局

2)二期事業
 二期事業に関する施設の財産及び管理予定は以下のとおりである。

二期事業に関する施設の管理区分

区分施設

財産権者

管理者
(管理委託)

備考
(財産持分比率)

志河川ダム

道前平野土地改良区

 

佐古ダム

道後平野土地改良区

 

志河川幹線水路

道前平野土地改良区

 

国=農林水産省、愛媛県=公営企業管理局

(3)管理体制・職務分担

 道前、道後平野は、その立地条件、社会的環境に相違点があるため、両平野を一つにした土地改良区を作ることは無理であるため、道前平野土地改良区、道後平野土地改良区の上に、面河ダムより取水した用水の総合調整・管理機能を有する道前道後土地改良区連合を設置した。各土地改良区の管理体制及び職務分担は以下のとおりである。

管理体制と職務分担

(単位 人)

 

理事長

副理事長

市町区分

理事

総代

道前道後土地改良区連合

1

2

 

 

 

道前平野土地改良区

1

3

西条市

20

94

道後平野土地改良区

松山市

13

98

伊予市

15

東温市

33

松前町

19

砥部町

小計

25

174

合計

 

 

 

45

268

13.あとがき

 筆者は、平成13年度から3年間志河川ダム関連工事に、また平成19年度から2年間志河川ダム試験湛水と中国四国農政局管内最後のダムと言われていた志河川ダム建設に携わった。と同時に事業完了に向けた業務にも携わった。この時前歴事業の経過等整理する際に、職員が直営で調査・測量・設計に携わった時代にあって前歴事業に携わった方々の技術力、目標達成への意欲の強さを感じたものである。昭和32年度事業着手し僅か10年間で事業完成をみている。今では考えられないことである。全くの驚きである。
 面白いエピソードも発見した。面河ダムから道前・道後平野に導水する地点は中山川逆調整池であるが、この地点は計画時とは違った位置であったようです。職員が現地踏査しながら山を下ってきた地点が今の位置になったようです。“瓢箪から駒“と言えば良いのだろうか?結果用水管理にとって最適な位置であったことなども知ることができた。
 道前・道後平野の反対側になる仁淀川水系に新たな水源を求めた斬新な事業である。幾多の苦難を乗り越えての実現である。水土里ネットの広報には「隣県の高知県の協力で実現した“感謝の用水”なのです。石鎚山脈を越えて道前・道後平野を潤す“虹の用水”ともよばれている。とも紹介されている。
 今後老朽化するトンネルなどの改修も必要になる時期もそう遠くないと思われるが、工業用水は短期間の断水しか出来ない。中央構造線の影響も見逃せない。個人的にはもう1本トンネルを新設して不断水で用水管理可能な施設も視野に入れるなど検討が必要になると考えている。
 末永く道前・道後平野 を潤す“感謝の用水”“虹の用水”として地域の方々に愛されることを願ってやまない。
 事業を紹介するに際して、中国四国農政局整備部水利整備課の石原課長補佐及びNTCコンサツタンツ(株)には事業誌等の資料提供を頂き感謝致します。引用図書「道前道後平野―石鎚の恵み 虹の用水― 事業誌 中国四国農政局 四国土地改良調査管理事務所」。