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九州一のカルデラ湖「池田湖」を調整池にするという壮大な計画が南薩地方を不毛の台地を、緑なす肥沃な畑作大地へと変貌をさせました。 鹿児島県 -南薩農業水利事業-
九州エリア
戦後の国営事業






シラス台地



笠野原地区位置図
笠野原地区 位置図
シラス台地断面写真
シラス台地断面写真
シラス台地の形状
シラス台地の形状

 笠野原(かさのはら)地区は、鹿児島県大隅半島の中央に位置し、広大な肝属(きもつき)平野の北西部を構成しています。鹿屋市と高山町(現、肝付町)にまたがる南北16km、東西12kmに広がる総面積6、300haの、九州南部において最も広いシラス台地と呼ばれる高台です。

  シラス台地は、九州南部に数多く分布している火山噴出物からなる台地です。シラスは、細粒の軽石や火山灰から形成されています。保水力が小さいため、台地上に降った雨は速やかに地中に浸透してしまい、台地上には川や湖沼などの水源がほとんどありません。その中でも笠野原は、台地の内部構造全体がシラスからなるという、最も代表的なシラス台地と呼ばれています。

  表層は1m前後の黒色火山灰に覆われ、その下に30mから80mにもなるシラス層があります。川は深い谷を作り、シラス特有の水を通しやすい(=貯めておくことができない)ということから、地下水位が極めて低い状態となっており、農業用水や生活用水を得ることが困難な土地でした。作物に水分供給をすることが難しく、少しでも日照りが続けば作物は枯れてしまいます。また、低い土地との高低差が100mほどあるため年間を通して風が強く、台風通過後は稲や粟などがなぎ倒され収穫がなくなりました。
 
  台地の開発には、江戸時代から先人のたゆまぬ努力が重ねられましたが、大正時代までは「水のない不毛の地」とよばれるほどでした。


鹿児島県 ―笠野原農業水利事業