那賀川平野「農」の礎 Nakagawa Plains - Foundation of Agriculture

【第九章】歴史的資産の継承

簡単ながら、現在実施している国営那賀川農地防災事業の概要を紹介しておきたい。 本事業は、地区内の幹線水路などをパイプライン化し、用水路と排水路に分離することで生活排水等の流入を防ぎ、農業用水の水質保全を図る事業である。 また、災害の未然防止を図ることで、農業生産性の向上、農業経営の安定に資するため、老朽化した大西堰、南岸堰、北岸堰を新しい堰に統合する予定である。 那賀川農地防災事業は、この平野に刻まれてきた水利の歴史を受け継ぎ、この平野最大の資産を次世代に継承するための事業といえよう。

環境との調和


間伐材を使用した防護柵

事業の実施にあたっては、自然環境や生態系への影響を軽減するよう検討を行っている。また、水利施設の防護柵に間伐材を使用するなど、周辺景観との調和にも配慮している。

用水路と排水路の分離


用排分離のイメージ図

これまで兼用だった用排水を分離するため、用水路をパイプライン化する。下流部の水田でもきれいな水で稲を育てることが可能となるため、生産性の向上が見込まれる。

那賀川統合堰の建設


老朽化が著しく、機能・安全性の低下が見られる大西堰、南岸堰、北岸堰を統合し、新たに那賀川統合堰を設置予定。災害の未然防止が図られ、生産性の向上、農業経営の安定が見込まれる。

  • 前のページへ
  • 次のページへ
  • 那賀川平野「農」の礎