01:「ひく」

見沼代用水
▲資料:小出博『日本の国土』より   

日本最大の広さを誇る関東平野では、300年をかけて壮大な水路ネットワークが形成されてきました。1728年、大きな沼を干拓し、代わりに大河川・利根川から水をひき、幹線水路だけで96kmという大用水路の建設が行われました。これにより、12,600haの水田への用水が実現されました。この用水で特徴的なのは、「葛西用水」、利根川、荒川をはじめとする数多くの河川との縦横無尽なネットワークが、関東平野を覆うように形成されたことです。そしてここには、各水田のネットワークも存在しました。つまり、たとえば、見沼代用水から取水した水田が、次の水田をうるおし、その次の水田へ受け渡された水がまた集められて、葛西用水の水源になる、といったものです。


安積疏水
見沼代用水
愛知用水
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