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日本一の清流に選ばれた宮川、清冽な河川の恵みをいつまでも受け継ぐために。 -宮川用水農業水利事業-
東海エリア
戦後の国営事業






宮川はお伊勢さんの川



伊勢神宮(豊受大神宮)
伊勢神宮(豊受大神宮)
 伊勢神宮を訪れた人々が禊(みそぎ)をしてケガレを祓(はらう)う習わしであった宮川。名前の由来は「豊受宮(とようけのみや)(伊勢神宮の外宮)の禊川」が縮まって「宮川」と呼ばれるようになったといわれています。平成3年、12年、14年、15年には日本一の清流に選ばれ、お伊勢さんの川にふさわしい清冽(せいれつ)な河川です。しかし、この美しい川は河床が低く急流であるという特異な地形のために、この地域の人々は長年に渡って宮川の水を利用することができず、度重なる干ばつに悩まされてきたばかりか、周期的に襲う大水とも戦わざるを得ないという地形的矛盾を背負ってきました。

水源は日本一の多雨地帯の大台ヶ原



大台ヶ原 牛石ヶ原付近
大杉谷 ニコニコ滝
 宮川は、大台ヶ原山渓の一つ、日出ヶ岳(ひのでがたけ)の尾根より発し、急崖を1,000m余り直下して堂倉、隠、光、七ツ釜、ニコニコ、千尋の滝を巡って男性的な渓谷美を見せる大河です。「月の35日は雨が降る」といわれる大台ヶ原一帯は、年間降雨量4,500mmを越える日本一の多雨地帯として知られています。大正12年(1912)9月の台風時に、一日の降雨量として1,011mmを記録を残していますが。この数字は世界3位の記録ということになっています。ちなみに、2004年9月28日、宮川地方に大災害を与えた台風21号は、午後8時頃から翌29日午後9時頃にかけて820mmの総雨量を記録しています。いかに豪雨であったかがその雨量が物語っています。
(www.mie.jp/kasen/gyousei/miyagawa_dam/rain.htm)
 大台ヶ原に降った雨は、海抜1,655mの三津河落山(さんずこうちやま)が分水嶺となり、西北の斜面に降った雨は、吉野川を経て紀ノ川となり、南斜面に降った雨は、熊野川へ、東斜面は大杉谷を経て宮川となります。三津河落のなまえの由来はここから来ているといわれています。まさに奈良県、和歌山県、三重県の三県の大地を潤す神聖な大水源ですが、大水が発生すると下流に大蛇を放ったような大洪水を引き起こす「大台のきちがい水」として古くから表現され畏れられてきました。
大台ケ原付近の分水嶺
と伊勢平野


三重県 ―宮川用水農業水利事業