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本州の”板東太郎”利根川、九州の”筑紫次郎”筑後川、そして”四国三郎”吉野川。

日本の川の三男坊という意味であろう。

幹川流路194㎞。四国を代表する堂々たる大河*である。

四国の川といえば、四万十川も名高い。

”日本最後の清流”といわれ、多くの観光客を集めている。

しかし、”四国三郎は、やはり吉野川である。

この川こそ、往古よりこの地の風土を支え続けてきた名流、そして、これからも四国の歴史を担う孤高の懸河[けんが] なのである。




*吉野川、源を高知県土佐郡の西端、瓶[かめ]ヶ森山(標高1,897m)に発し、四国山地をほぼ東西に貫通して、紀伊水道に注いでいる。流域面積は約3,750km、幹川流路延長194km、年間総流出量は約45億m3の大河川である。


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