水をつくる歴史

 水を治め利用することは、稲作中心の土地開発に不可欠のものである。水の利用は、古代から中世は小河川の流域内で、戦国・江戸期は大名などにより大河川流域で、近世以降は欧米技術の導入により流域を越えて行われた。 水をつくる歴史は、その時代の技術水準や地域の地形に応じ、井堰・堤防・水路・溜池・ダムなどの施設により、水で結ばれた総合的な地域システムをつくる歴史であった。